<速報>パッキャオが判定で無名ボクサーに敗れ王座陥落の番狂わせ
試合後、新王者となったホーンは、「みんなが応援してくれたから勝てた。支えてくれてありがとう。夢がかないました。きょうはいい試合ができた。再戦?やりますよ。またみんなの前で勝ちます」と、興奮が冷めやらない表情でインタビューに答えた。 一方、キャリア7敗目を喫したパッキャオは、「彼は勝つにふさわしい選手。言い訳はしない。この試合で多くを学んだ。次の試合に生かす。リマッチは?ぜひやりたい」と、引退は否定したが、言葉少なにリングを去った。 38歳のパッキャオにとって、豪州の敵地に乗り込み無名の無敗ボクサーと戦った理由のひとつに、ここ数試合見せることができなくなっていた超攻撃的ボクシングを復活させて下降していたファンの人気を回復させて今後のビッグマッチにつなげることにあった。だが、この試合に対するモチベーションは低く、しかも、体格、フィジカルでは、負けるホーンが相手で、番狂わせが起きる条件は揃っていた。母国の上議院議員との二刀流で、ボクシングに集中できない環境と38歳という年齢的な問題もあるのだろう。フレディ・ローチ・トレーナーも試合前に「公務があってうまくトレーニングをこなせない時間もあった」と語っていた。リング上で、パッキャオは現役続行を表明、契約には再戦が含まれているというが、ファンを魅了するトップボクサーとして崖っぷちに立たされたことは間違いない。