「一発かましてやろうと思っていた」 福岡に銅メダルもたらした平松侍 全国2位の難敵を一本背負い投げ【国スポ・柔道少年男子】
国民スポーツ大会(国スポ)は13日、佐賀市のSAGAアリーナなどで第9日の競技があり、柔道少年男子は福岡が3位決定戦で2―2からの代表戦の末に東京を破った。代表戦を制してチームに2年ぶりの銅メダルをもたらした先鋒の平松侍(福岡・大牟田高2年)は「最後の試合だったんで楽しもうという気持ちで闘った。勝った瞬間の気持ちはうれしくてあまり覚えていない」と大粒の汗を拭いながら笑みをこぼした。 ■「AI画像かと」阿部一二三の驚愕肉体美【写真】 東京との3位決定戦は、準決勝で危険行為のため反則負けを喫した副将が不戦敗となり、4人での闘いを強いられた。それでも、中堅の秋吉航輔(同高3年)が相手から指導三つを引き出して反則勝ちを収め、大将の森元壮琉(福岡大大濠高3年)が崩れ上四方固めで一本勝ちして五分の展開に。ゴールデンスコア方式の代表戦では、5分を超える闘いの末に平松が一本背負い投げで優勢勝ちした。 平松が破った長谷川譲希(東京・足立学園高3年)は、3月の全国高校選手権60キロ級で準優勝した難敵だった。銅メダルを手にした平松は「初めて対戦する相手だったが、一発かましてやろうと思って畳に上がった。チームの勝利に貢献できてうれしい」と、仲間たちと喜びを分かち合った。(山崎清文)
西日本新聞社