旧街道歩き作品鑑賞 高岡吉久(富山)で「さまのこアート」町並み彩る
富山県高岡市吉久の昔ながらの町並みに芸術作品を展示する「第25回さまのこアートinよっさ」が19日、始まった。国重要伝統的建造物群保存地区の旧街道に絵画や木工、立体などが並び、来場者は作品の鑑賞と町歩きを満喫した。20日まで。 旧街道「放生津往来」沿いの民家や店舗約30カ所をギャラリーとして活用し、玄関先や建物内に作品を飾っている。人物を題材にした立体や、花や鳥をモチーフにした絵画が並ぶ。訪れた人は「さまのこ」と呼ばれる千本格子を備えた町屋が連なる通りを散策しながら作品を眺めた。 吉久のまちづくりに携わる富山大芸術文化学部の学生は駄菓子や古本の販売、手ぬぐいの絵付け体験のブースを設けた。 吉久は江戸時代にコメの集積地として栄え、古い町並みが残る。こうした地域の魅力を広めようと住民らでつくる実行委員会(草島誠一会長)が「さまのこアート」を毎年開いている。