「硬すぎて自分がダメージを食らった感じ」空手経験者の観光客がクマに遭遇 蹴りで追い払う 北海道名寄市
HTB北海道ニュース
25日午前、北海道・名寄市の林道で観光客の男性がクマ2頭に遭遇しました。男性はクマの顔面を蹴り追い払いました。 クマに遭遇した男性) 「こっちに近づいてきたのでやられると思ったのでやられる前に蹴りを一発入れました」。 午前10時すぎ、名寄市智恵文の林道で愛知県から観光に来ていた50歳の男性が茂みから顔をのぞかせるクマ2頭を見つけました。男性によるとクマの体長はおよそ1.5mと1.3m。 そのうち大きい方のクマが男性に向かってきたため顔を右足で蹴ったところ2頭とも立ち去ったということです。男性は蹴った際に足をひねり足の甲を痛めたということですがクマに襲われてはいません。男性は空手の経験者でした。 クマに遭遇した男性) 「人間と違って、当たった感触はありますが硬すぎて、自分が攻撃しているのに攻撃している自分がダメージくらった感じでした。もう微妙にうなっていたんで、たぶん噛まれるかなと思ったので、かなり怖かったですね」。 現場は観光地「比翼の滝」の2kmほど手前でクマと遭遇した後、男性は自ら車を運転し滝を見学してから、警察に通報したということです。 鈴木麻友記者) 「林道の入り口にはパトカーが停まっていて中に入れないようになっています」。 市は林道の入口から先を立ち入り禁止にしていて、解除については未定だということです。 今回は幸いにして空手経験者の対応でクマが逃げていきましたが、通常はクマに手を出してはいけません。もし、クマに出会った場合は、下記のように対処してください。 ▼「大声を出さない」大声を出すと、かえってクマが興奮します。 ▼「背中を向けて走らない」クマは背中を向けて逃げるものを追う習性があります。 ▼「目を離さない」ヒグマから目を離さず、ゆっくりと後ずさりしながら少しずつ離れて下さい。 ▼「奪われたものは取り返さない」クマは一度手に入れたものは自分のものとして執着します。 ▼「自分から攻撃しない」人間から攻撃しても、攻撃を誘発するだけで危険です。 クマが冬眠から覚めて外に出てくる時季です。 アウトドアなどで山に入る計画がある方、くれぐれもご注意ください。
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