宝塚歌劇団月組トップスター、月城かなとが大劇場に別れ「最後の瞬間まで清く正しく美しく、そして朗らかに」
宝塚歌劇団月組トップスター、月城(つきしろ)かなとが12日、兵庫・宝塚大劇場で退団公演「Eternal Voice」「Grande TAKARAZUKA 110!」の千秋楽を迎え、本拠地に別れを告げた。 【写真】礼真琴から花束を受け取る月城かなと サヨナラショーでは大作「グレート・ギャツビー」のソロから幕を開けると、大劇場お披露目公演の「今夜、ロマンス劇場で」では7月7日の東京宝塚劇場千秋楽で同時退団するトップ娘役の海乃美月(うみの・みつき)とのデュエットを見せた。 最後の大階段は黒燕尾姿で下り、同期の星組トップスター、礼真琴(れい・まこと)が駆けつけ、花束を手渡した。月城は「幼い頃の私は恥ずかしがりやでいつも母の後ろに隠れているような子供でした。それでもなぜか胸に湧き上がる熱い気持ちを表現したくて人生で初めて勇気を出して宝塚に挑戦しました」と切り出すと、「今、私が心のままに、大きな声で歌い踊り、お芝居ができるのはまぎれもなく月組のみなさんとお客さまのおかげです」とスピーチ。 東京公演に向けては「最後の瞬間まで清く正しく美しく、そして朗らかに努めてまいりたいと思います」と気を引き締めた。 月城は2009年、95期生として入団。雪組配属とな り、新人公演主演は13年の「Shall we ダンス?」から3度務めた。17年2月に月組へ組替えし、21年8月、トップスターに就任。気品のある立ち姿と役の内面から作り上げる芝居で人気を集めた。