2度の休業乗り越え復活 小矢部・内山分校キャンプ場
石川県境の富山県小矢部市内山にある内山分校キャンプ場で21日、「復活記念イベント」が開かれた。昨年7月の豪雨と能登半島地震で周辺の道路が崩落し、2度の休業を経て、通常営業を再開。県内外のキャンプ愛好者が瓦割り体験などのアトラクションや物品販売を楽しんだ。 キャンプ場は廃校となっていた北蟹谷(きたかんだ)小学校内山分校の敷地を活用し、2022年4月にオープン。小矢部市北蟹谷地区に住む竹田尚弘代表(34)が中心になって整備し、過疎化が進む内山の活性化を目指した。 山林に囲まれた自然豊かな立地と趣のある木造校舎で人気を集めつつあったが、23年7月の豪雨で国道359号からキャンプ場につながる道が崩れて休業。1カ月後に再開したものの、元日の能登半島地震で国道が大規模崩落し、再び休業を余儀なくされた。6月に国道の仮設道路ができたことなどから通常営業できるようになった。 21日は屋外でハンマーを使った瓦割りや火おこしの体験を行ったほか、校舎内でキャンプ用品や内山のカフェ「ゴブリンズ」の焼き芋ブリュレなどを販売。千葉県柏市から初めて訪れた本山文紀さん(52)は「ようやく来られて感動。校舎からは歴史の重みが伝わる」と喜んだ。竹田代表は「これから多くの人に来てもらいたい」とPRした。