日替わり弁当など食べた男女約20人が食中毒「ノロウイルス」を検出 弁当店は「無許可営業」と判明 兵庫県は営業禁止を命じる
兵庫県伊丹市内の弁当店が製造した配達弁当を食べた約20人が下痢や嘔吐など食中毒症状を訴えていることがわかりました。症状があった一部の人からノロウイルスが検出されたということで、県は弁当を原因とする食中毒と断定したということです。また、弁当店は食品衛生法に基づく営業許可を得ずに販売していたこともわかり、県は1日から営業禁止を命じました。 県によりますと、2月28日に伊丹市内の事業所から「職員8人が26日夕方から嘔吐や吐き気などを訴えていて、うち7人が同じ配達弁当を食べた」と伊丹健康福祉事業所に連絡があったということです。 県が調査したところ、2月26日、27日に配達弁当を食べた3事業所の25歳~64歳の男女22人が下痢、嘔吐や発熱など食中毒の症状を訴えていることがわかったということです。 配達された弁当は、兵庫県伊丹市北伊丹にある弁当店「エルマゴ」が製造したもので、症状がある人は日替わり弁当、鶏唐揚げ弁当、魚弁当などを食べたということです。 県は症状がある人に共通するのが弁当以外にないこと、有症者の便からノロウイルスが検出されたことなどから、配達弁当が原因とする食中毒と断定しました。 また、弁当店は食品衛生法に基づく営業許可を得ずに営業していたことがわかり、県は3月1日付で営業禁止を命じたということです。 弁当店はかつて2012年までは飲食店として営業していましたが、その後廃業していたということです。