６回無失点で５勝目を挙げたソフトバンク・モイネロ。左手にスマイルマークを描いて登板した（カメラ・田中　昌宏）

◆パ・リーグ　日本ハム３―１０ソフトバンク（３０日・エスコンフィールドＨＯＫＫＡＩＤＯ） 　“呪術師モイネロ”がカワイ過ぎる方法で呪いを解いた。６回５安打無失点で５勝目を挙げ、リーグトップの防御率を１・４３に良化する好投。ソフトバンクを今季７度目の同一カード３連勝に導き、貯金も今季最多を更新して２８に達した。 　試合後、左手を報道陣に見せて「ハッピ～！」と笑顔を振りまいた。手のひらにはスマイルマーク。「頭の中を常にハッピーな状態にするために描いたんだ。何だかうまくいかない気がしたからね」。４回を除いて毎回走者を背負いながら、ポジティブ思考で要所を締め、得点を許さなかった。 　勝率７割超えで独走する鷹。その唯一とも言えるウィークポイントは「カード３戦目」だった。ここ９カードの第３戦は２勝６敗１分けと黒星が先行。２３日のロッテ戦から日曜日の先発を任されている助っ人は２９日の練習後「じゃあ、その呪いを俺が解いてやる！」と気合十分に話していた。 　呪術を伴う民俗信仰が盛んなキューバ出身左腕の、あまりにもカワイイおまじない。６月に自身は４戦３勝無敗。チームが１７勝５敗１分けと爆走した原動力になった。小久保監督も「去年まで８回（セットアッパー）をやっていた投手。試合をつくってくれるだけで十分です」とスマイルマークのような顔になっていた。（田中　昌宏）