春季長崎大会を制した長崎日大の“飛ばない新基準バット”との向き合い方
春季長崎県大会で2季連続16回目の優勝を飾った長崎日大。平山清一郎監督に、今季より導入された「低反発バット」について話を聞いた。 センバツでもスタンドインしたホームランはわずか2本。“飛ばない”“打球速度が落ちる”新バットの影響は大きかった。長崎日大はどのような対応をしたのだろうか。 【動画】 名門・長崎日大の冬の練習に密着 「とくに何を対策したというわけではなくて、とりあえず慣れることが一番かなと思って…」 と平山監督。 変わることに目が行きがちだが、打撃の基本が変わることはない。いつもの練習をきちんとこなす中で、慣れていくことが大事だということだ。 「練習でも、低反発バットを使ってバッティング練習をしています。冬の時期には1キロの木製バットを使う練習もあるんですけども。今年は極力そういうようなものを減らして、低反発バットを使う機会を増やしました」。 一方、守備については、意識づけする点が多くあった。 「風で打球が死んだり(失速したり)するので、ボールは諦めずに取りに行かなきゃいけません。変則的な打球や大飛球でも、内野が一生懸命、諦めず追うなど守り側を意識づけすることが多かったかなと思います」。 結果として、長崎日大は県大会を制した。変化に対して、どのように対応するのか、もしくは対応しないのか。取捨選択も指揮官の腕の見せ所なのかもしれない。 平山監督はまだ、低反発バットへの回答を出してはいない。 「色々と模索しながらの戦い方になります」。 低反発バットへの最適解を探す戦いは続く。