「トランスジェンダー・コミュニティに還元したい」双子モデルのウィットリー姉妹って何者?
ファッション業界の注目を集める、マデリン・ウィットリーとマーゴ・ウィットリー。アメリカ・テキサス州出身の22歳の双子のウィットリー姉妹は、それぞれファッションモデルとして活躍をするほか、TikTokでも人気を集めています。 【写真】セクシャリティを公表した38人のLGBTQ+セレブ ウィットリー姉妹は一年の違いで、2人ともトランスジェンダーであるとカミングアウトをしています。現在大活躍中の2人に、トランスジェンダー女性としての経験やモデルとしてのこれからの展望などを<コスモポリタン イギリス版>がインタビュー!
Q:保守的な南部のテキサス州で、クィアとして育つ経験はどのようなものでしたか?
マデリン:カトリック系の男子校に通っていたので、そこでの体験はけっこう最悪でした。ある先生は、私たちがトランジションをした後、「お前らは地獄に行くぞ」と公然の場で非難してきたほどです。 常に安全が脅かされていた日々でした。簡単ではありませんでしたが、できるだけ真に受けないようにして、前に進み、ポジティブな人々と時間を過ごそうと努めていました。
Q:2人は一年差でカミングアウトしています。双子はシンクロすると言われることも多いと思いますが、2人の間でシンクロしていると感じたことはありますか?
マーゴ:“何かを感じとっていた”って言えたらかっこいいなとは思いますが、実際はそんなことありません。自分のことを受け入れながら、じっくり一人で向き合ってきました。 マデリンが先にカミングアウトをしたとき、私はまだ心の準備が必要でした。マデリンはおそらく気づいていたと思いますが、何か気づいていたとしてもそれを指摘しなかったのは彼女の思いやりだと思います。
Q:モデル活動を始めるまでの経緯は?
マーゴ:若いときに音楽フェスでスカウトされたことは、一度あります。名刺をいただいたけれどそのときは怪しいと思って、マデリンに名刺を捨てるように言いました。 学校を卒業した後すぐにニューヨークに引っ越して、モデル事務所と契約することになりました。
Q:ファッション業界がトランスジェンダーの人々のために、もっとできることは?
マーゴ:撮影などの裏側には大きなチームがいます。カメラの前のモデルだけでなく、クィアの人々を雇用すること自体も重要だと感じます。 マデリン:さまざまな肌の色、体型、障がいの有無を含めた多様なトランスジェンダーの人々が活躍する姿をみたいですね。