父親の修被告「覚えていない」繰り返す 母親の6回目の公判で すすきのホテル頭部切断殺人事件 札幌地裁
HTB北海道ニュース
去年7月、札幌・すすきののホテルで男性が殺害され頭部が持ち去られた事件。この事件では娘の田村瑠奈被告、父親の修被告、母親の浩子被告の親子3人が逮捕・起訴されています。 田村修被告) 「(瑠奈は)家の中ではブロークンイングリッシュでしかしゃべらない。浩子は日本語で返答。かみ合わなくなって親子げんか」。 家庭内での家族のやりとりについてこう証言した田村修被告。修被告はすでに保釈されていて、20日はスーツにネクタイ姿で札幌地裁に現れました。 20日の裁判は死体遺棄ほう助などの罪に問われている浩子被告の6回目の公判。証人として出廷した修被告、前回まで弁護側からの尋問を受けてきました。 20日は検察側の反対尋問が行われ、修被告は事件直後の出来事について「覚えていない」という答えを繰り返しました。 検察) 「Qコンビニで氷を8袋買った?」。 修被告) 「それはえーっと何袋買ったか覚えていない」。 検察) 「(遺体が)氷で覆われている状態を見た?」。 修被告) 「そのあたりのことはよく覚えていない」。 現場のホテルの防犯カメラには、当時瑠奈被告が大きなスーツケースを持ってきていた様子が映っています。このスーツケースについて聞かれた修被告は・・・ 修被告) 「何かスーツケースとバッグを持っていたが『何ジロジロ見ている』と言われるので細かく見ていない」。 その後、娘の犯行に気づいたにも関わらず警察に通報できなかった理由はなぜなのか。修被告は涙ぐみながらこう答えました。 修被告) 「瑠奈は私のことを親として認識していないが、身近に普段接している人から(警察に)突き出されたということはできない」、「長年、瑠奈を育ててきた親としてはそれだけはできないという気持ちでした」。 一方、母親の浩子被告の認識について検察側から供述調書が読み上げられました。 浩子被告供述調書 「娘がおじさんの頭を持ってきた。現実感がなかった」、「少なくとも娘の行動を否定しようとはしていない。通報しようと全然思わなかった。娘を守りたかったんだと思います」。 次の裁判は来月12日の予定です。
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