加茂さくらさんの通夜しめやかに…宝友会会長の元専科・未沙のえる「『宝塚のプリマドンナ』の象徴」
21日に肺がんのため87歳で亡くなった、元宝塚歌劇トップ娘役の女優・加茂(かも)さくら(本名・大谷照子=おおたに・てるこ)さんの通夜が24日、兵庫県尼崎市のクレリ尼崎ホールでしめやかに営まれ、約60人が参列した。 【写真】名コンビだった眞帆志ぶきさんの葬儀で涙ぐむ加茂さくらさん 喪主を務めた弟・大谷清さんによると、加茂さんは最初は乳がんを患い、肺に転移したという。入院はOG仲間らには誰にも明かしていなかったという。 加茂さんが雪組でトップコンビを組んだ眞帆志ぶきさん(故人)との代表作「花のオランダ坂」の楽曲「私は桃の花が好き」を作曲した故・入江薫さんをしのび、11月に東京で開催されたディナーショーが最後のステージ。医師や妹・茂子さんが付き添って出演した。清さんは「病人と思えない素晴らしい歌声だったと聞いています。プロですね」と、しんみり。ひつぎには加茂さんが好きだった服や数珠などを納めたという。法名は「釋尼照安(しゃくにしょうあん)」。 通夜には、昨年7月に兵庫・宝塚大劇場で開催された宝塚音楽学校創立110周年式典で共演した元専科・未沙のえるが参列した。 未沙は宝塚OGが交流する「宝友会」の会長で、定例会を毎年11月に開催しているが、加茂さんは今年は欠席。「どうしていらっしゃるのかな、と思っていました。ご病気のことは全然知らなくて、ビックリしました。眞帆さんとのコンビは私も見ていました。『宝塚のプリマドンナ』の象徴でした」と偉大な故人をしのんだ。 告別式は25日午後2時から同ホールで。
報知新聞社