バルセロナの勝ち越し喜ぶＭＦイニエスタ(中)ら

〝イニエスタジャパン〟誕生の可能性は――。 　元スペイン代表で同国1部バルセロナやJ1神戸などで活躍したアンドレス・イニエスタ氏（40）の引退試合（味スタ）が15日に開催された。伝統のライバル関係であるバルセロナとレアル・マドリードのOB戦として行われた一戦は、かつてのスーパースターたちが集結。引退試合としては異例とも言える4万5000人超の大観衆が会場に押し寄せた。 【写真】シャビとのバルサコンビ復活で躍動したイニエスタ 　主役のイニエスタ氏がバルセロナレジェンズの一員として登場すると、会場からは割れんばかりの大歓声。1―1で迎えた試合終了間際に、イニエスタ氏の左クロスが相手のオウンゴールを誘発して得点を〝演出〟するなど、全盛期をほうふつさせるプレーで見せ場もたっぷり。ラストマッチを2―1の勝利で飾った。 　試合後、イニエスタ氏は「日本のファンにとって素晴らしいゲームになったと思う」と満面の笑みで観客に応えた。 　そして気になる今後について「私のサッカーキャリアは終わったけど、時間は止まらない。私自身、これからもサッカーに関わり続けることを考えている。今から指導者ライセンスを取ることも考えている」と指導者の道へ進むと明言した。 　イニエスタ監督の誕生に早くも期待が高まるが、日本代表OBからは「イニエスタは日本への思いが深いし、将来的には神戸で仕事をすることがあるだろう。タイミングさえ合えば、いつか日本代表の監督ということもあるかもしれない」と待望する声もある。 　古巣バルセロナをはじめ世界各国から引っ張りだこになりそうだが「私にとって日本は故郷」と語るイニエスタ氏が日本代表を率いてW杯の舞台に立つ姿もありえない話ではなさそうだ。