交通事故、大雨による打ち切り、誘導ミス……今年の高校駅伝都道府県大会で起こったこと
年末の全国高校駅伝(12月22日/京都)の出場権を懸けた予選が行われている。10月中旬からスタートした都道府県大会が終わり、舞台は地区大会へ。年末の都大路を目指して、高校生ランナーが思いを込めたタスキリレーを繰り広げている 2024全国高校駅伝出場チームをチェック!! 今年の都道府県大会を振り返ると、天候や運営によるトラブルやアクシデントがあった。 まずは天候。長崎県大会は悪天候で回復の見込みもないことから延期して、4日後に実施。会場も当初予定されていた島原半島西部の公道から、県総合運動公園の周回コースに移した。 大阪府大会(ヤンマースタジアム長居及び長居公園)では、突如の強雨で男子レース中に走路が冠水。場所によっては膝の高さ付近まで水が上がるほどで、途中で打ち切った。3区までは全チーム完走しており、3日後に会場を服部緑地競技場に変更して、残り4区間のトラックレースで行い、2日間の合計タイムで順位を決めた。 大分県大会(国東市役所発着)ではタスキリレーのあと道路に倒れ込んだ男子選手に、対向車線を徐行していた高齢女性運転の軽自動車が接触。男子選手は左足に打撲の軽傷を負ったという。レースに合わせて中継所付近は通行止にしていたものの、車が侵入。大分県高体連では今後このような事故が起きないように、対策を講じるとしている。 そのほか、京都府大会(丹波自然運動公園周辺コース)では女子1区で誘導ミスがあり、走者全員が約250mほど長く走っている。スタートして競技場のトラックを3周回ったあと、競技場外に出るのだが、選手全員がコースとなる出入り口ではなく、トラックをそのまま走って別な出入り口から競技場の外へ。距離が変わったため、参考記録となった。 新潟県大会(デンカビッグスワンスタジアム発着の周回コース)の男子でも、周回コースの分岐点で誘導ミスがあり、3チームが本来の距離よりも長く走った。主催者はレース後に誘導ミスを認めて、該当チームにそれぞれ謝罪。抗議は寄せられなかったことから、成績も確定している。新潟県高体連では複合的な要因が重なってミスが起こったとして、しっかり検証するとしている。
月陸編集部