【香港】李行政長官がAPEC出席、初の南米訪問へ
香港政府トップの李家超(ジョン・リー)行政長官はきょう13日からペルーを訪れ、首都リマで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議と関連行事に出席する。李氏が行政長官として南米を訪問するのは初めて。香港へは19日に戻る予定で、李氏の不在中は政府ナンバー2の陳国基(エリック・チャン)政務長官が行政長官代行を務める。 12日の定例記者会見でペルー訪問について語った李氏は「香港はAPECの場を通じて参加国・地域との協力を深めることができる」と指摘。各国・地域首脳らに向けて香港の優位性をアピールし、政府間の連携強化を図るとともに、南米訪問の機会を生かして新興国市場の開拓にもつなげたい考えを示した。 李氏がAPEC首脳会議に出席するのは2年ぶり。米サンフランシスコで開催された昨年は「日程の都合」を理由に出席を見送った。李氏は2020年6月の香港国家安全維持法(国安法)施行により米国の制裁対象となっており、李氏の出席を認めるか否かを巡って米中が対立したことが欠席の背景にあったとみられる。