元看護師が「女性から行為のアポ依頼が来る」裏垢男子になった理由…女性から求められる驚きの秘策とは
SNSを通じて出会った相手とSEXをすることや、過激な写真を投稿することを目的としたアカウント、通称“裏垢(ウラアカ)”。 【うらやましい…!】なんと「週5で女性側から行為の依頼が来る」裏アカを運用している男性の姿 中には、モザイクなしの写真や動画を販売する者もいるが、活動をX(旧Twitter)に限定する人が多く、実態を知る者も一部だった。しかし、そんな“裏垢女子”や“裏垢男子”逮捕のニュースにより、その実態は以前より公となったように思う。 逮捕者が出たことによって、周辺の過激な投稿は減るかと思われたが「実際には以前とそれほど変わりはない」と話すのは、サチャ氏。彼は、SNSを通じて出会った相手とSEXをすることを目的としたアカウントを運営している裏垢男子。 SNSのフォロワー数は7万人を超え、SEXを目的としたアポイントの依頼が女性からひっきりなしに届くという。また自身が体の関係を持つこと以外にも、女性と付き合いたいと願う男性に、裏垢を用いたコンサルをしているそうだ。 素性を隠して活動する人が多い裏垢かいわいの中でも、素顔を見せて活動している彼はYouTuberのRepezen Foxxの生配信企画や、セクシー女優・深田えいみのYouTubeチャンネルに出演している。また、そんな生き方が注目され、情報番組『バラいろダンディ』(TOKYO MX)にも特集された。 今回はそんなサチャ氏に、アンダーグラウンドな裏垢運営の実態と独特な価値観、そして驚くべきマネタイズ方法について赤裸々に語ってもらった(以下、カッコ内はすべてサチャさんの発言)。 ◆看護師が、職業・裏垢男子になるまで 以前までは、都内で集中治療室の看護師として働いていたというサチャ氏。しかし現在は、裏垢かいわいのマーケターとして、裏垢を運用することで女性に出会えるようになりたい男性のためのアドバイスや、収益化に向けたコンサルなど、“職業・裏垢男子”と言わんばかりの活動をしている。なぜ安定した看護師という仕事を辞めて、現在の仕事に行き着いたのか。 「看護師になったのは、自身が関わることで人がよい方向へ変わっていくのが見たいと思っていたことがきっかけでした。でも、実際に看護師になってみると、夜勤があると昼夜逆転してしまうので健康面も心配だし、稼げる額も目に見えている。やりがいはあるけれど、モチベーションを保つことが難しかった。そうなったときに独立することを考え出して、エロってどこにでも需要があるなと改めて気が付いたんです」(サチャさん) 性的コンテンツで稼ごうと思うと、一般的には最初に思いつくのはハメ撮りや女性のヌードなど、過激な写真や動画の販売が思いつきそうなもの。しかし、なぜ彼はあくまでも男性向けの裏垢コンサル業をメインに選んだのか。 「そういったコンテンツで収益化すると、お金が絡むので女の子とトラブルになるリスクがある。契約書の制限などが厳しいですし、なによりハメ撮りで稼ぐとなるとカメラの位置や画角を意識してしまって、純粋にSEXを楽しめないのが嫌だったんです。女の子を使ってお金を稼ぐっていうのも、自分のブランディングとはちょっと別で」(サチャさん) あくまでも彼が大事にしているのは、女性とのコミュニケーション上にあるSEXであり、それはビジネスには消費させないということなのだろう。 ◆裏垢男子を成立させるまでに取った秘策 収益化などはせずにあくまでも趣味として、最初は一般的な裏垢男子と同じようにハメ撮りを投稿するところから始めたそうだが、その時から女性が「こんなSEXがしたい」と思うようなシチュエーションや画角を意識したという。 そこからわずか半年でフォロワー数が3万人を超える。今度は、同じ同業の男性と交流したりイベントに参加したり、趣味や嗜好が分かるような投稿を増やしていった。それは同業の中で敵を作らず、自分がどういう人間かを知ってもらうことで女性により安心してもらうためだ。 ただのハメ撮りアカウントの“性的な消費”で終わるのではなく、唯一無二の存在になれるよう“サチャ”というキャラクターの構築を積極的に行った。 加えて、彼のアカウントにはデートの写真や、自宅でのいちゃいちゃした様子など、見ている女性が自分もこんな風に扱われたいと思うような写真の投稿が多い。それも彼のアカウントがここまで伸び、多くの女性から支持される理由だろう。都内だけでなく北海道から沖縄まで、20~30代の女性からの依頼が多いという。 ◆教えるのは営業マン顔負けの“コミュニケーション戦術” 裏垢を使い週5日でSEXを行うようになったサチャ氏。今度はそのノウハウを用いた裏垢運用コンサルで生計を立てている。その収益は、わずか1年あまりで看護師時代の年収の4倍以上になったというのだから驚きだ。 しかし、コンサルを受けたからといって男性が簡単に女性とSEXができるようになるとは考えにくい。世間でよくあるナンパ師のマニュアルなんかも、女性側からすると笑ってしまうくらい的外れなものも多いからだ。その点について聞いてみると「僕はSEXができるようになる方法を教えるというよりも、女性に対するコミュニケーションの部分を教えることが多い」と話す。 「リプライやDMは、相手が返信したくなるような文章を作らなければならない。自分のコミュニケーションスキルを試す場所です。例えば、女の子にアプローチするときは、その人の投稿文やプロフィールを見て、“この子はどういうこだわりがあるのかな”って分析する。 写真にこだわりがある人であれば、《センスあるよね》《かわいいね》だけじゃなくて、より具体的に《〇〇ちゃんの写真は××って感じの世界観がステキだよね。そういうの、すごく好き》と、相手のこだわりや大事にしていることを読み取ったうえで言葉を伝えます。 実際に会ったときもそうです。ネイルがかわいかったらファッションや美容が好きなのかなって思うから、《ネイルかわいいね》で終わらせるんじゃなくて《こういう可愛い感じのネイルとか服装が好きなの?》とか、次の会話につながりそうな言葉をかける。“え、そんなこと?”って思うかもしれないけど、相手の分析や深掘りをせず、最初のDMからそんな文章を送っちゃうの? って、驚くような内容を女性に送る男性って結構いるんですよ」(サチャさん) 話を聞いていると、結婚相談所の仲人が、まずは結婚相手を紹介するよりも先に、コミュニケーションの大事さや、やってはいけない対人関係でのマナーから叩(たた)き込むのと同じように見えてくる。 結局、最終的に身体目的であろうと、男性側が接するのは紛れもなく生身の女性であり、そこでのコミュニケーションがアウトだと相手にもしてもらえないのだ。まず、人としての魅力を磨く。そしてそれが真っ先にすべき改善だというのは、どの市場でも同じだろう。サチャ氏は、それらの中でも裏垢がより異性関係において再現性が高い理由をこう挙げる。 「対面でうまく会話のキャッチボールができない人でも、“この人はどういう人なのかな?”って考えてから、DMを送れるので会話を通して関係性を構築していける。対面のナンパやマッチングアプリとは違って、顔じゃない部分に期待値を置くことができるんです。カッコよくなくても趣味が合って話が弾めば“会ってもいいかな?”って、徐々に女性に思ってもらえるんですよね」(サチャさん) ◆根底にあるのは“人を管理したい”という性癖 思いのほか、彼の裏垢コンサルは“女とヤレる裏垢を作る方法!”みたいなものではなく、人としても磨かれそうなものだったため、「案外まともなのでは?」と思わされてしまう。SEXしたいという最終目的こそ、不純ではあるものの。 さらにサチャ氏は「僕はSNSという場所でも、ある程度取り繕ったり、見せ方も大事なんだということを教える。コンサルを受ける人が、そういう部分に気付けたり、成長できる場になったらいいなと思っています」と話す。 匙(さじ)を投げないのは彼の優しさなのか、果たしてビジネスだからだろうか。気になる部分について聞くと「お金になるというのはもちろんそうですけど、自分が教えたら、人はどこまで変わるんだろう? という、実験的なものに対する興味もあります。女性とのSEXもそうです。自分が与えたものによって、人がどう変わるのかを見るのが好き。成長していくのを見るのは純粋に嬉しいですし、人を管理することが性癖なんですよね」と教えてくれた。 彼の裏垢には、女性との過激なハメ撮りが見られるが、その多くは“S=サディスト”として女性の快楽を“管理”するようなものであり、人を管理するのが性癖であると語るのも納得だ。 しかしその一方で、女性が憧れそうなデートを楽しむ恋人同士のような写真も、ハメ撮りと同じくらい複数投稿されている。一見、同一人物とは思えないほど天と地の差の投稿だが、そのギャップすらも《自分が与えたものによって、人がどう変わるのかを見るのが好き》と彼が言う、一種の“管理”のように感じた。 男性向けの裏垢コンサルも女性とのSEXも、何より彼が最初に「自身が関わることで人がよい方向へ変わっていくのが見たい」という思いで志した看護師も、どちらも彼の行動により、人の人生、快楽、感情が変わる。裏垢は彼の根底にある“人を管理する”という、これ以上にない性癖を満たすものなのであろう。 取材・文・写真(7.8枚目のみ):瑞姫
FRIDAYデジタル