アジア杯準優勝・ヨルダンのスーパーエースが見る次のステップ 「CL、EL出場権を持つクラブでないなら……」
アジア杯ではNo.1級の衝撃を残した
アジアカップ2023で確かな実力を示し、準優勝の成績を残したヨルダン代表。そのチームを前線から引っ張ったのは、フランス1部のモンペリエに所属する26歳の攻撃的MFムサ・アル・ターマリだ。 衝撃度で言えば、今年のアジアカップで1番のブレイク選手と言っていいだろう。ヨルダンのメッシとも言われるレフティーのテクニシャンで、ヨルダンにここまでハイレベルなアタッカーがいることを知らなかったサッカーファンも多いはず。 モンペリエでも主力としてプレイしており、ここまでリーグ・アンで4ゴール1アシストの成績を残している。驚くほどの成績ではないかもしれないが、モンペリエは18チーム中13位に沈む中堅クラブだ。数字を残しやすい環境とは言い難い。 実際にアル・ターマリの人気は高まっているようで、仏『Midi Libre』によれば具体的なオファーもいくつか届いているという。その中には現在人気のサウジアラビア、カタールといった欧州以外からのオアファーもあったようだが、現在のアル・ターマリは欧州を離れる案に全く興味を示していない。 「退団する手もある。でも、今ではない。僕は欧州に留まらないといけないんだ。カタールやサウジアラビアからもオファーがあり、高額なサラリーもかかっていた。でも、代理人には1つだけお願いしてある。CL、EL出場権を持つクラブでないなら、電話しないでくれとね。今はそうした準備をしていない。シーズンが終わったら、ヨルダン代表での重要な試合も控えている。6月以降には何か分かってくるだろう」 ヨルダン代表の成長を考えれば、エースのアル・ターマリは欧州5大リーグに残るべきだろう。まだ26歳と中堅世代で、それこそ欧州カップ戦出場を狙うクラブへ行くことも不可能ではないはずだ。
構成/ザ・ワールド編集部