目黒蓮は“喪失”とどう向き合う? 『silent』経て初の父親役に挑む『海のはじまり』への期待
目黒蓮、初の父親役で“喪失”にどう向き合う?
“喪失”というものにどう向き合うかーー。『海のはじまり』で描かれるのもこれなのではないだろうか。 さて、注目すべきは物語だけでなく、やはり主演の目黒の存在もだろう。彼が演じる夏は、かなり複雑な環境下に置かれた人物である。愛する人が自分の元から去っていき、7年の時を経て彼女との“特別な関係”がはじまるのだ。繊細さが求められる役どころであるのはいうまでもないが、『silent』を経験した彼ならあらゆる期待に応えてくれるはず。映画『月の満ち欠け』(2022年)ではいつまでもひとりの女性を想い続ける男性を好演し、ヒットに貢献していたことが記憶に新しい。初の“父親役”ということだが、夏は一般的な父親とはやはり違う。戸惑いながらも少しずつ父親の顔になっていく過程を目黒は見せてくれるのではないか。 目黒は本作の台本や夏という役について「やはり制作チームが僕のことを熟知していただいているということもあって、僕自身、自然と共感できる役柄だなと感じました。脚本を作る段階からたくさん話し合いもしました。ただ、やはり自分とは違う感性や言動ももちろんあるのでどれだけ、夏という1人の人間を新しく生み出せるか」と述べている。(※)密なクリエイションにより誕生する作品が、早くも待ち遠しいものである。 参照 ※ https://realsound.jp/movie/2024/05/post-1654368.html
折田侑駿