福島・湯川村議会、補正予算否決 ふるさと納税コメ返礼受け付け中止巡り
福島県湯川村の12月議会は18日、最終本会議を開き、6139万円の本年度一般会計補正予算案を賛成少数で否決した。ふるさと納税の返礼品であるコメの価格高騰を受け、寄付の受け付けを中止したことに伴う経費などについて村の説明が不十分などの指摘があった。 村のふるさと納税を巡っては、コメの価格が上がったことで仕入れ値と返礼品の数量の調整が難しくなり、寄付の受け付けを中止せざるを得ない状況となった。村は寄付の中止に伴い、対応に当たった職員の時間外勤務手当40万円、通信運搬費88万円などを補正予算案に計上。しかし、村議からは説明が不十分との指摘があったほか、中止に至った過程についても納得を得られず、賛成3、反対5で否決された。一般会計補正予算案の否決を受け、村は関連する下水道事業会計補正予算案を撤回した。 ふるさと納税のほか、入札の不調を受けた除雪費の増額などについても「積算が甘かったのでは」などと指摘があった。このため村は予算案の中身を見直し、26日開会予定の臨時議会に再度提出する方針だ。
福島民友新聞