森泰斗騎手もしまいの脚に期待を寄せるナミュール

◆第４１回マイルＣＳ・Ｇ１（１１月１７日、京都競馬場・芝１６００メートル） 　突然の引退発表で皆さんを驚かせてしまって、すみませんでした。理由は最終騎乗後の記者会見で話しますが、前から考えていたことではあります。１２月１６日には、船橋競馬場で引退式もやっていただけることになりました。再来週の船橋開催（２５～２９日）は最後の騎乗週間になります。今までの感謝の気持ちを込めて全力で乗りますので、ぜひ現地に足を運んで見ていただけたらなと思います。 【データで見る】ナミュールの血統、戦績 　さて、マイルＣＳの本命は昨年の覇者ナミュールにしました。しまいは確実に脚を使う馬。あんまり勝ちにいくよりも、じっくり脚をためて決め打ちのイメージがいいと思います。クリスチャン（デムーロ）も陣営から聞いて頭に入っているでしょうし、中団後方で脚をためてほしいですね。京都の馬場は内が荒れてきているので、コーナーはなるべくロスなく回り、直線で外に出す騎乗に期待したいです。今回の来日では非常に乗れているので、鞍上の腕にも期待して◎を打ちました。 　○はソウルラッシュ。ナミュールと遜色ない馬だと思います。毎回ちゃんと自分の力を出して崩れないタイプ。勝ち切るかはどうかも、確実に上位争いをしてくれるでしょう。展開が読みづらいメンバーで、ある程度流れに乗った競馬ができるのも悪くありません。馬場が渋っても対応できるのも強みですね。 　▲はジュンブロッサム。前走は鮮やかな末脚でしたし、ここにきて脚力を増してきた印象です。イメージ的には左回りの直線が長いコース向きといった感じですが、地方競馬の騎手学校で同期だった戸崎の手綱さばきにも期待ですね。僕の引退発表で、いつも以上にいいレースをしてくれるのではないでしょうか（笑い）。（船橋競馬騎手） 　【森泰斗騎手の印】 ◎（４）ナミュール ○（１３）ソウルラッシュ ▲（５）ジュンブロッサム ★（２）ブレイディヴェーグ △（７）マテンロウスカイ △（１１）チャリン △（１５）セリフォス