武豊騎手が騎乗するアルリファーを管理するJ・オブライエン調教師（31）＝愛＝が、凱旋門賞制覇へ意気込みを語った。 古馬の代表格として参戦するのは武豊騎手が騎乗するアイルランドの4歳馬アルリファーだ。 2歳時に愛GⅠナショナルS（芝1400メートル）を制覇。J・オブライエン調教師は「タタソールズのセリで購入した馬。迫力のある馬体と、圧倒的な存在感が目を引きました。2歳時は1400メートルでスピード勝負をしていても、いずれもっと長い距離でいいレースをするようになるのでは、と常に考えていました」と振り返る。 昨年はGⅡギヨームドルナノ賞（芝2000メートル）で、その年に凱旋門賞を制したエースインパクトの2着。その後はアイリッシュチャンピオンSに向かうというプランがあったが、レース前日にアクシデントがあり休養に充てた。 復帰戦となった今年4月のガネー賞こそ4着も、2走前のエクリプスSで今年の英ダービー馬シティオブトロイの2着に入ると、初の2400メートル戦となった前走のベルリン大賞を5馬身差で快勝してGⅠ2勝目。着実に力をつけてきた。 「正直、この馬は2400メートル向きだとずっと思っていたんです。3歳時にも2400メートルを使うことを考えてはいましたが、実現しませんでした。今年になって、ドイツでようやくこの距離のレースを使うことができました。仕上がりも順調です」と凱旋門賞に管理馬初出走のトレーナーはレースを心待ちにする。 9月24日にはアイルランドのオウニングヒル調教場で、武豊騎手が1週前追い切りに騎乗して初コンタクトを取った。「先週乗りに来てくれましたが、馬と意気投合したようですよ。この馬に乗ってくれることに感激しています。常に全力を出し切る馬ですし、日曜日もそうしてくれるはずです」と期待を込めた。 父のA・オブライエン調教師がファウンドで制した2016年以来となる、アイルランド調教馬のVを狙う。