福島県オリジナル品種のイチゴ「ゆうやけベリー」認知度アップを ツアー展開へ
福島県は県オリジナル品種のイチゴ「ゆうやけベリー」の認知度向上のため、大消費地である首都圏などの流通関係者や消費者を県内に招くツアーを繰り広げる。新鮮なイチゴを味わってもらうとともに、生産者の熱意にふれる機会を設け、需要の拡大につなげる。内堀雅雄知事は20日、東京都で県外初のトップセールスを繰り広げ、独自品種の魅力をPRした。 県が約20年ぶりに開発したゆうやけベリーはデビュー2年目の今期、約3ヘクタールで作付けされ、約90トンの生産が見込まれる。2025年度までに10ヘクタール以上に栽培面積を広げ、約330トンまで生産量を増やす方針。 県によると、県内のイチゴは生産量全体の約7割が県内で消費され、首都圏への流通は1割程度にとどまる。県はツアーやトップセールスを通して大消費地でゆうやけベリーの認知度を高めることで販路を広げ、生産者の意欲向上につなげる狙いだ。 都内の玉川高島屋で20日に開かれたイベントでは、内堀知事が独自品種の粒の大きさや鮮やかな色、甘さなどの特長を紹介。通常の4倍となる約60グラムの大粒を詰め合わせた「プレミアムゆうやけベリー」を披露し、香りが強く、酸味は控えめで甘さが際立つ魅力をアピールした。
俳優の藤田朋子さんとトークセッションを行った。プレミアムゆうやけベリーを試食した藤田さんは「みんなが笑顔になれるおいしさ」と絶賛した。店舗では17日から23日までゆうやけベリーをはじめ、県オリジナル高級米「福、笑い」やあんぽ柿、福島牛、水産物などを販売するフェアを展開している。