熊本市、職員「軽装勤務」を通年奨励 働きやすさアップで業務効率化を
熊本市は11月から、年間を通じて職員がTシャツなど動きやすい軽装で勤務することを奨励している。働きやすい環境を整えて業務効率化につなげる狙いだ。 ノーネクタイを認め、Tシャツやタートルネックもジャケットを組み合わせれば着用可とする。市議会や対外的な会議などでは、ジャケットやネクタイを着用する。市によると、熊本県内の市町村では菊陽町に続いて2例目という。 今月6日、Tシャツにジャケット姿で勤務した改革プロジェクト推進課の磯田進さん(44)は「体の締め付けがなく、リラックスして仕事に臨める」と穏やか。同課の吉田敏一課長は「公務員志望が減る中、職員が生き生きと働き、学生の就職先にも選ばれる市役所を目指したい」と話した。 熊本市では昨年11月から期間を設定して実施した冬季の「ウォームビズ」や夏季の「クールビズ」の試行を経て本格導入に至った。職員を対象にしたアンケートでは「業務効率が上がる」など9割が評価。また、学生向けの採用活動でも「親近感が湧いた」と好評だった。
女性は、TPOに応じた適切な服装で職務に当たることとしており、服装の規定は設けていない。 熊本県も11月から、通年でネクタイやジャケットの着用を緩和する軽装化を始めた。県人事課は「年代に関係なく浸透しており仕事の能率向上が期待できる」とした。(上村彩綾)