日本人女子レスラーに世界が“ドン引き” 高さ6メートルから…狂気のトラッシュ缶“背面”ムーンサルトに会場熱狂
【WWE】サバイバーシリーズ(11月30日・日本時間12月1日/バンクーバー) 日本人女子レスラーの代名詞となった”トラッシュ缶”を被っての狂気の6メートルダイブ。今年は背面からぶっ飛ぶ”命知らずのムーンサルト”を披露。試合後会見では「トラッシュカンを信じて飛ぶ」という”迷言”も飛び出すなど、名だたる女子レスラーたちが無鉄砲ぶりに”ドン引き”させた。 【画像】狂気の“トラッシュ缶”「背面」ムーンサルト(複数カット) WWEのプレミアム・イベント「サバイバル・シリーズ」の5対5対抗による”女子ウォーゲームス」にイヨ・スカイが6度目の参戦。金網内での特別ルールによる戦いでイヨは代名詞となった”トラッシュ缶アタック”を敢行、命知らずのダイブにファンが「彼女がMrsウォーゲームス!」と大興奮、犬猿の仲が集う即席ユニット内で勝利に貢献した。 ”軍団対抗戦”とはいえ、互いに多かれ少なかれ対立があるチーム同士だ。対戦相手はリヴ・モーガンとナイア・ジャックスの女子王者二人が率いるユニットの呉越同舟。一方のイヨらの通称”ドリーム・チーム”はさらにしがらみだらけ…。ビアンカ・ベレア&ナオミの仲良しに因縁深いイヨが助っ人として参加。ここに敵の多いリア・リプリー、さらに遺恨だらけのベイリーが加わった。言うまでもなくイヨと犬猿の仲”元ユニット”の同僚だ。 ウォーゲームスは2つのリングを囲んだ金網の中で戦う。5分ごとに交互の選手が投入され、リング内への凶器の持ち込みと使用はOK。ビアンカ軍の4番手で登場したイヨはトレードマークの紫にペイントしたトラッシュ缶を持参で参戦。参加早々に金網によじ登ってトラッシュ缶を設置し、大会名物となった攻撃の準備は万全だ。 序盤早々に器械体操出身という共通点を持つ”わがまま新人”ことティファニー・ストラットンとリング内での遭遇。互いにロープワークにバク宙を織り交ぜた機敏なパフォーマンスで敵ながら息のあった攻防で魅せる。 両軍飛び技の応酬で混沌状態。そこでついにイヨが6メートルの金網をよじ登り”トラッシュ缶タイム”へと突入。会場は大いに沸いた。昨年は缶を被りながらのクロスボディで沸かせたが、今年はまさかの背面セットアップ。ABEMAのWWE実況の堀江ガンツが「えっ後ろ向きですよ…」と絶句するなか、とんでもない高さから「ムーンサルトドロップ」を敢行し4人を一気に”トラ缶葬”。はからずも隣のリングではティファニーが金網上から「スワントーンボム」とここでも敵同士のダイブによる”競演”を完遂。ファンからも「無茶するなー」「イヨまじかよ」「今年のウォーゲームス・モーメント!」と驚嘆の声が上がった。 10人入り乱れての混沌としたリングの流れを変えたのもイヨ、消化器噴射で全員を煙に巻きアシスト。敵軍の厄介な”デカ女用心棒”ことラケル・ロドリゲスをリアが手錠で身動きを奪う頭脳プレイで数的優位を作ると、リアが宿敵リヴにトップロープからのフィニッシャー「リップタイド」でテーブルに叩きつけ仕留めた。 試合後の会見でイヨは命知らずのダイブについて「ゴミ箱は中は真っ暗、何も見えないから飛ぶしか無い。ほんとそれだけ」とあっけらかんと報道陣に応える。「トラッシュカンを信じて飛ぶしか無い」というパワーワードも飛び出し、女子のトップたちも全員驚きからの失笑が漏れた。 錚々たる面々が集った”女子ウォーゲームス”のなかで、敢えて最大の勝者を挙げるとしたらリヴへの深い因縁への第一歩目の精算に成功したリアと、試合内で肝の座った度胸で唸らせたイヨの2人だろう。イヨはナンバーワン・コンテンダーとしてリヴの女子王座への挑戦も決定している。二度目の女子王座戴冠へ向け大きなインパクトを残す大会になった。(ABEMA/WWE『サバイバーシリーズ』)
ABEMA TIMES編集部