衆院選で最年少25歳で初当選・大空幸星氏生出演！ 「政治の現場で手を動かし、初めて変わる部分がある」

TOKYO MX（地上波9ch）の報道・情報生番組「堀潤 Live Junction」（毎週月～金曜18:00～）。10月28日（月）の放送では、先の衆院選で最年少25歳で初当選した自民党の大空幸星さんを迎え、現在の心境、そして今後について伺いました。 ◆衆院選で最年少25歳で初当選・大空幸星さん これまで「堀潤モーニングFLAG」を始めさまざまなメディアでコメンテーターとして活躍し、先の衆院選では自民党から東京15区で出馬。小選挙区では敗北するも比例区で復活当選した大空幸星さん。 まずは、選挙を終えての感想を伺うと「小選挙区で勝ち上がれなかったことは単純に私の力不足なので、そこは本当に申し訳ないという気持ちと、とはいえ比例で上がって、有権者の皆さんの声をちゃんと受け止めて働いていかないといけないと身の引き締まる思いです」と素直な思いを明かします。 今回の選挙では、“政治の信頼回復”がひとつのキーワードとなっていましたが、いかにして回復していくのか。大空さんに聞いてみると「政策でやらないといけないですね」とキッパリ。そして、さまざまな課題があるなか、大空さんは最優先で取り組むべきこととして「物価高を上回る賃上げ」を挙げ、「（近年）賃上げしなさいとずっと言っていますが、中小企業の経営者の目線に立っていない。皆さん賃上げしたいんです、人手不足だから。でもできない、これが現実です。賃上げできる環境を作る、そのための中小企業への支援を第一にやらないといけないと思います」と熱弁します。 ◆同性婚、夫婦別姓の問題は？ 関西大学特任教授の深澤真紀さんからは同性婚と夫婦別姓に関する質問が。大空さんはコメンテーター時代、同性婚は人道問題であると主張していましたが、今回の衆院選の候補者討論ではこれらの問題に深く言及せず、「イシュー化することで進まない社会問題もある」としていました。 そこで深澤さんはこの意味、真意について伺うと「言葉の通りで、人権問題であるということは事実でしょうと。その上で現実的にどうやって進めていくかという観点に立った議論も必要だと私は申し上げた」と大空さん。 そして、「選択的夫婦別氏についても現実的にお困りの方がいらっしゃるわけですから、そういった方々に対処していくのが政治の責任であり、それは私自身も思いがあります。ただ、それをどうしたら現実的に進めていけるのかという議論も同時に重要だという話をしています」と続けます。 さらには、「コメンテーターとしてここで意見を言っても何も変わらない」とも。 「政治の現場で手を動かし、初めて変わる部分がある。だから政治というのは難しいし尊いわけですよね。そう考えるとコメンテーターの立場で語ることと政治家として現実的に物事を前に進めていくことを考えるのは全く別の次元なので、それを混同してはいけない」とコメンテーターと政治家の違いを語ります。 また、「マルかバツかだけの議論は物事を矮小化していく」と大空さんは案じます。「単純化しすぎると、その中で埋没してしまう意見がたくさんありますし、意見が先鋭化し対立することもある。同性婚、選択的夫婦別氏にしても何十年も議論しているが進まない。だから私は現実的にどうしたら今、悩みや苦しみを抱えている方に対処できるのか、そのことを徹底的に追求したい」と今後の抱負を述べます。 ◆大空幸星議員が進めたい政策は？ お笑いコンビ・髭男爵の山田ルイ53世さんは、「25歳の若さで議員を辞めても食べていける人が国会に送り込まれる意味はすごくある」と大空さんの今後に期待を寄せます。 一方でタレントの山崎怜奈さんは「多くの課題があるなかで、党ではなく個人としては何を進めていきたいのか？」と素朴な疑問を投げかけます。 これに大空さんは、複数の政策を同時にやっていくなかでと前置きしつつ、「あらゆる社会問題の帰着点のひとつが“自殺”だということは私がこれまで申し上げてきた通りだと思います。同時にこれは今の社会構造を反映している。だから、その自殺率をいかに減らしていくか」と以前から訴えてきた自殺に主眼を置くと言います。 ここでキャスターの堀潤は「質問ではなく陳情です」と姿勢を改め、「今の自殺の話に関しても同性婚の話と関係してくるのは、やはり性的マイノリティの10代の子たちが特に都市部ではなく地域で相談や理解を得られず苦しんでいる。そうしたなかにおいても恐らくどこかでひとつの線で繋がっていく話だと思うので、大空さんには変わらずにそれをやり遂げてほしい」と訴えると大空さんも頷きます。 その上で大空さんは、「もちろん誰よりも、いわゆるLGBTQの皆さんの自ら命を絶ちたいという悩みを直接聞いてきました。それは私自身変わっていないんだけども、マルかバツかどちらなのか答えないのかということになると、その思いが揺らいだんじゃないか。本来進めようと思っていることがあったとしても、そうじゃない人という印象、レッテル貼りがされてしまって進むものも進まないことがある」と危惧し、「先鋭化し対立化することで進んだならいいんですけど、そうじゃないのであれば、これからの時代は少し違ったアプローチもぜひやらせていただきたい」と切望していました。