人生で初めて購入した車は驚きの1台 JK時代に旧車に興味 前オーナー「まさか女の子とは」
イベントで“里帰り” 前オーナー感激「いい嫁ぎ先に送れて」
令和の時代に45年前のクラシックカーに乗る。 母の反応は「うわ、すご」だった。一方、周囲には車好きが多く、「おめでとう」と祝福してくれた。公道に出ると、乗っているだけで、人々が振り返る。「お友達がちょっとずつ増えてきたかな。これを乗っていることによってコミュニティーが広がったかなっていうのはすごいうれしいです。止まっているだけで、好きな人とか見てくるじゃないですか」。車関係の交流関係が一気に広がった。 古い車であっても、「後悔はしてないです」と言い切る心意気。旧車でネックなのは壊れたときの部品の確保と修理だが、「大丈夫です。頑張ります! この間、ダブルシックスに乗せてもらう機会があったんですけど、やっぱり欲しくなりますけど、かといってこれを手放すというのは選択肢にないです。増車したいです」と、気持ちは全くブレない。 今年5月、びーとんさんの姿は、自動車イベント「第1回オールジャパン旧車・希少車ミーティング in モビリティリゾートもてぎ」にあった。わざわざ静岡から栃木まで駆けつけたのは特別な理由がある。 「元オーナーさんに会いたくて、もともと計画をずっとしてて、きっかけというかチャンスがなかったんですけど、ちょうどイベント第1回であるし、エントリーしがてら里帰りしようと思って」 前オーナーは茨城在住で、約1年半ぶりに再会を果たした。 車両引き渡し時の状況について、前オーナーに聞くと、「びっくりしました。このクラウンに乗りたいというのがまさか女の子とは。そこは意外でした」と率直な気持ちを打ち明ける。3年ほど大切に乗り、ノーマルのまま維持してきた車だった。「こんなふうに乗ってくれるなんて最高です。こういうご縁があってつながれてよかった。いい嫁ぎ先に送れたのがすごくうれしくて」。里帰りを大歓迎した。 車の趣味趣向は、人それぞれ。最近の車やEVは、びーとんさんにとっては合わなかった。「むしろ嫌いですね。あれを乗るぐらいだったらチャリで頑張ると思います。フフフッ」 車にとってもよいオーナーとの巡り合わせは運命。ここまで思ってもらえるクラウンは幸せに違いない。 今後について、びーとんさんは、「ずっと乗りつつ、いろんなとこ行きつつ、きれいなまま乗っていきたいですね」と力を込めた。
ENCOUNT編集部/クロスメディアチーム