20年ぶり新紙幣発行で飲食店やスーパーは大忙し 急ピッチで進める券売機、セルフレジ改修…「物価高での設備更新は痛い」の声も
鹿児島県内の飲食店やスーパーでは、券売機やセルフレジの改修など、新紙幣への対応を急いでいる。3日の発行日に間に合わなかった店舗では当面の間、レジ横に案内を出したり、店員が旧紙幣と両替したりして乗り切る。 【関連】ホログラムも鮮やかに20年ぶりデザイン刷新「最新技術はすごい」「記念になる」「やっぱり現金がいい!」 新紙幣に市民も高揚、日本経済への追い風も期待 鹿児島・宮崎には340億円分引き渡し
ホームセンターなどを展開するニシムタは5月中旬~6月下旬、全店舗でセルフレジなどの対応を終えた。Aコープも順次、システムを更新しているが、地方や離島などは未対応のままだ。鹿児島市本名町の吉田店ではレジ横に「新紙幣は対応準備中です」と掲示した。 同市内に4店舗を持つ「油そば専門 兎(うさぎ)」は、一気に新札へ入れ替わることはないと見込み、今月中旬ごろから券売機を改修する予定。それまでは店員が旧紙幣と両替する。 キャッシュレス決済未対応の店舗は券売機ごと買い替え、他は紙幣識別装置を交換する。店外にある冷凍商品の自動販売機も含め費用は計300万円弱。園田隆史代表(48)は「物価や人件費が上がる中、設備更新の費用は痛手」と話した。
南日本新聞 | 鹿児島
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