今田美桜“夜々”のかわいさや大胆さ、強さ、そして切なさが詰まった第10話<いちばんすきな花>
多部未華子、松下洸平、今田美桜、神尾楓珠が“クアトロ主演”を務めるドラマ「いちばんすきな花」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系) の第10話が12月14日に放送された。第7話に続いて、再びある行動に出た夜々(今田)。その前後含めて、かわいさや切なさが詰まった展開となった。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】誕生日を迎え、姉・ゆくえ(多部未華子)に祝ってもらったこのみ(齋藤飛鳥) ■夜々が募らせていた思いを打ち明けることに 社会現象にもなったといわれる2022年10月期のドラマ「silent」(フジテレビ系)のプロデューサー・村瀬健氏と脚本家・生方美久氏が再びタッグを組んだ本作。「男女の間に友情は成立するのか?」という永遠の命題をテーマに、違う人生を歩んできた4人の男女が紡ぎ出す“友情”と“恋愛”、そしてそこで生まれるそのどちらとも違う“感情”を描く。 学習塾の講師をしている34歳の潮ゆくえを多部、出版社に勤める36歳の春木椿を松下、美容師で26歳の深雪夜々を今田、コンビニで働きながらイラストレーターを夢見る27歳の佐藤紅葉を神尾が演じる。 第10話冒頭、4人が共通で知る美鳥(田中麗奈)からのメッセージをゆくえが伝えるシーン。美鳥から夜々へのメッセージは「恋愛はすてきなことだけど、恋愛以外に楽しみを見出してはじめてすてきな人間になれる」というものだった。そんななか、密かに椿に思いを寄せている夜々は、第7話で自分でも思いがけず告白して振られてしまっていたが、“あいまい”だったという思いから改めて告白するシーンがあった。 ■かわいくて切ない…夜々の姿に胸打たれる ゆくえも紅葉も都合がつかなかったある日、1人で椿の家に行き、手料理をふるまった夜々。女性らしさを求める母に教え込まれ、本当は料理が得意なのだが、高校生のときに好きな男の子にお弁当を作ったことで、周囲からいろいろ言われ、得意と言うのも、人にごはんを作ってあげるのもやめていたのだった。 「椿さん、もう好きな男の子じゃないんで、作ってあげますね」と言った夜々だったが、「私ってやっぱり可能性ないですか?」と再び問い掛けた。 椿の返事は「うん…ごめん」で、夜々は“やっぱり”という思いは抱いていたものの、はっきりと可能性がないことが分かり、涙が頬を伝ってしまった。 椿がティッシュを差し出すと、涙をぬぐいながら「そういうとこが好きです。普段めちゃくちゃしゃべるのに、こういうとき余計なこと言わないでティッシュ持ってきてくれるとこです」と告げた夜々。 その後、丸めたティッシュをゴミ箱に「投げていいですか」と許可を取った夜々。「入ったら付き合ってくれます?」と最後のあがきをしたが、やっぱり「付き合わない」と言われて、「なんだ」と頬を膨らませながらゴミ箱とは別の方向にティッシュを投げてしまう姿は、かわいくも切なかった。 ■夜々に「よく頑張った」の声 告白シーンより前、夜々と紅葉が居酒屋で飲んでいたとき、居合わせた紅葉のバイト先の同僚が2人のことを恋人だと決めてかかり、さらに「佐藤さんと付き合ってて楽しいですか」と言われたことで夜々は憤慨。「知らないやつのこと知ったように言うな」と突っかかり、揚げ句に「バ~カ、バ~カ」と何度も言った。 いても立ってもいられなくなり、ぶちまけてしまった夜々がかわいかったし、友だちである紅葉を守る正義感という強さも垣間見れた。 そんな2人は本当にいい友情を築いており、「今度死にたくなったら死ぬ前に電話するから絶対出て」と言う紅葉に「わかった、私もそうする」と夜々が答えていた。今回の告白で、早々にその機会がやってきてしまった夜々は、紅葉に「失恋した。なぐさめて」と電話を。 ちょうど紅葉も思いを寄せていたゆくえにはっきり線引きされたところで「余裕ない」というときだったが、電話したことで夜々は「大丈夫になった」と前に進もうとするのだった。 夜々のかわいさや切なさが詰まっていた第10話。タイトルが一時世界&日本のトレンド1位になる反響のなか、SNSには「よく頑張ったね、夜々ちゃん」「夜々ちゃんの涙にもらい泣き」「バーカバーカが最高だった」「今日の夜々ちゃんかわいかった」などの声が寄せられた。 次回、12月21日(木)の放送が最終回に。10話冒頭、椿の弟・楓(一ノ瀬颯)がふと放った「好きな花だけ集めたからって、いい花束にはならないんだよ」と言葉も気になるところだが、ラストでゆくえの提案がきっかけで、椿が引っ越す前に椿の家で“住む”ことを決めた4人。その“友情”はどんな結末を迎えるのか、期待して待ちたい。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部