首相の説明は「根拠がない」野党側の追及続く 収支報告書不記載問題
日テレNEWS NNN
定額減税などを柱とする新たな経済対策の裏付けとなる補正予算案の審議は大詰めを迎えています。野党側は、自民党の派閥が収支報告書に記載が必要な金額などを記載していなかったとされる問題で、追及を続けています。 立憲民主党の杉尾議員は「裏金はなかった」という岸田首相の説明は「根拠がない」とさらなる説明を求めました。 立憲民主党・杉尾議員「これ、毎年毎年一定額ある一定額がこうやって不記載になってる。これを組織的継続的と言わずして何と言うんですか。総理、裏金の可能性否定されましたけど、何の根拠にもなってませんよ」 岸田首相「パーティー券の購入をお願いした、そして結果として、その合計が20万円を超えてしまうケースがあった。こういった指摘を受けて、それに対して修正を行った。『合計金額は変更していない』ということも説明させていただきました。私として、裏金作りといったような事実については、承知をしていない」 補正予算案の審議で、野党側は所得減税やパーティー券の問題などで追及を続けましたが、岸田首相は同じ答弁でかわす姿が目立ち、議論は深まりませんでした。岸田首相の説明する姿勢が足りない点もありますが、野党側の追及が甘かったという点も要因と言えます。 補正予算案はまもなく参議院予算委員会で可決し、29日夕方には成立する見通しです。