昨年は9番人気激走で3連単16万馬券に 今年も札幌記念で高配当呼ぶか
ガラリ一変で、今年も波乱の主役となるか。重賞で2着4回の実績を誇るトップナイフ(牡4、栗東・昆貢厩舎)が、札幌記念(3歳上・GII・芝2000m)で重賞初制覇を目指す。 【写真】トップナイフこれまでの軌跡 トップナイフは父デクラレーションオブウォー、母ビーウインド、母の父スピニングワールドの血統。半兄のステラウインドは15年の万葉Sの勝ち馬で、同年の七夕賞で2着、14年の函館記念で3着。半弟で現3歳のバッデレイトは2戦2勝で、将来を嘱望されている。また、祖母の半弟のテイエムオペラオーは00年と01年の天皇賞(春)を連覇するなど、GIを7勝した歴史的名馬だ。 ここまで13戦2勝。重賞は未勝利ながら、2着は4回ある。とりわけ昨年の札幌記念は9番人気の低評価を覆しての激走だった。多くの有力馬が荒れた内側を避ける中、勝負所でイン捲りを決めて先頭へ。勝ったプログノーシスには突き放されたものの、最後までバテることなく踏ん張って、3連単16万馬券の主役となった。今年も馬場や展開など、何らかの後押し材料は欲しいが、一発の魅力は十分に秘めている。 昨年の菊花賞で14着に敗れて以来、9カ月ぶりの実戦だった函館記念では10着に崩れたが、まだ本来の出来ではなかったようなので、参考外でいいだろう。今回は真価が問われる叩き2戦目。今年も並み居る強豪に食い込むシーンを期待したい。