山形県は48時間で400ミリ以上の雨 東北は30日頃まで警報級の大雨 警戒続けて
東北では、今日26日も低気圧や梅雨前線の影響で雨が続いています。48時間降水量は、山形県で400ミリ以上の所があり、これまで経験したことのない記録的な大雨に。最上川中流に続いて、鮭川でも氾濫発生。30日頃まで警報級の大雨になるおそれがあるため、引き続き、土砂災害や河川の氾濫に厳重な警戒をしてください。
たった2日間で400ミリ以上の雨
今日26日(金)も梅雨前線が東北付近に停滞し、東北では断続的に雨が降っています。大雨のピークは越えましたが、山形県を中心に記録的な大雨となっています。 48時間降水量は、山形県真室川町差首鍋(さすなべ)で434.5ミリ(26日午前6時20分まで)、山形県新庄市で402.5ミリ(26日午前7時10分まで)と、たった2日間で400ミリ以上の雨が降りました。いずれも観測史上1位で、新庄市は7月の平年ひと月の2倍近くの雨量です。 秋田県でも猛烈な雨が降ったみられ、48時間降水量は、由利本荘市で275.0ミリ(26日午前6時まで)、北秋田市阿仁合(あにあい)で270.5ミリ(26日午前8時まで)と、観測史上1位となる大雨になりました。 今日の明け方には、最上川中流の戸沢村蔵岡地区(左岸)付近において氾濫が発生。午前8時には、鮭川の戸沢村津谷地区(右岸)付近において氾濫が発生したとして、氾濫発生情報が発表されました。雨がやんだあとに川の水位が増える可能性もあるため、河川の増水や氾濫に最大級の警戒をしてください。また午前9時40分現在、山形県や秋田県では土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。増水した川や崖など、危険な所には絶対に近づかないでください。
30日頃まで雨 熱中症にも注意
東北は、明日27日(土)にかけても断続的に雨が降り、1時間に40ミリの激しい雨が降る所があるでしょう。暖かく湿った空気の流れ込みが予想より強まった場合は、局地的に1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれもあります。予想降水量(多い所)は、明日27日(土)午前6時までの24時間で120ミリ、28日(日)午前6時までの24時間で150ミリとなっています。その後、30日(火)頃にかけても、低気圧や前線の影響で雨が続き、警報級の大雨となる可能性があります。 大雨による災害だけでなく、暑さにも注意が必要です。今日26日(金)の最高気温は、山形で32℃など、真夏日になる所があるでしょう。明日27日(土)以降も、最高気温が30℃前後まで上がる日が多くなりそうです。災害時、水や電気などの供給が制限されるような状況では、気温・湿度のコントロールやこまめな水分補給が難しくなるだけでなく、慣れない環境でストレスにより体調が変化する、睡眠不足や生活のリズムが乱れやすくなるなど、熱中症を引き起こす要因となる「環境・からだ・行動」のすべての面で熱中症の危険性が高くなります。