意識高い系の「左派AI」敵視 バンス氏、政権奪取で思想監視も
【ワシントン共同】急速に進歩する人工知能(AI)の行方に米大統領選が影響しそうだ。共和党副大統領候補のバンス上院議員は民主党支持者が多い巨大IT企業を敵視し、AIが生成する文章や画像が「左派的だ」と訴えている。共和党が政権を奪取すれば思想監視を進める恐れがある。 トランプ前大統領は技術の安全確保を狙ったバイデン政権の規制を撤廃する方向。投資家の経歴もあるバンス氏は情報流通に大きな影響力を持つシリコンバレーの巨大IT企業を警戒し、解体論を唱えたこともある。 生成AIを巡っては、対話型24種類を政治的立場の判定テストにかけたところ、中道左派の傾向があったとの研究結果も出ている。 バンス氏は6月、グーグルのAIが女性のローマ教皇や黒人のバイキングなど「多様性」を取り入れ歴史的事実と異なる画像を生成したと指摘。「AIはウオーク(意識高い系)の思想に沿っている」と批判した。