女子バスケの新星が異例の大型契約か…世界最注目のクラーク「ナイキと8年43億円」と現地報道
■ 数々の記録を残したバスケ界のニュースター
ケイトリン・クラークの第2章が幕を開けようとしている。その華々しいWNBAキャリアへの第一歩を目前に控え、注目が集まるのは、女子バスケ史上最高のタレントである彼女のシューズ契約の行方だ。 その激しい争奪戦を制し、インディアナ・フィーバーが1位指名したポイントガードの心を射止めたのは、大学時代から関係性を築いてきたナイキのようだ。『The Wall Street Journal』によると、クラークとナイキの契約は8年2800万ドル(約43億3000万円)という記録的な内容になり、シグネチャーシューズも用意されることになるという。 今後、バスケットボール界で幾度となくその名前と姿を目にするであろうクラークについて、改めて彼女のプロフィールと偉業を振り返っておこう。 クラークは、富永啓生が過ごしたネブラスカ州の隣、アメリカ中部のアイオワ州ウェストデモイン出身のプレーヤー。ダウリング・カトリック高校時代からその実力は高く評価されており、ESPNでは全米で5位にランクインし、高校のラストイヤーにあたる2020年には、アイオワ州のミス・バスケットボールやマクドナルド・オールアメリカンに選出された。 高校卒業後も地元のアイオワ大学に進学したクラークは、ポイントガードの育成に定評のあるリサ・ブルーダー監督の下でその才能が開花。2度のネイスミス・カレッジ最優秀選手賞、2度のAP通信カレッジバスケットボール最優秀選手賞 、4度の全米バスケットボールライター協会オールアメリカン選出、3度のNCAA得点王、3度のアシスト王など、これらの称号は4年間で獲得したアワードの一部に過ぎない。また、大学通算3951得点は、NCAAディビジョン1の男女通算最多得点記録であるほか、カレッジ最後の年にマークした1シーズン201本の3ポイント成功は、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)が保持していた記録を塗り替えている。