高泊小3、4年生が盲導犬の役割学ぶ 「仕事ぶりに感激」【山陽小野田】
高泊小(吹上静恵校長)で5日、盲導犬の役割について学ぶ授業が行われた。3、4年生75人が、ラブラドールレトリバーのPR盲導犬アクア(雌5歳)の仕事ぶりに触れた。小野田ライオンズクラブ(佐々木哲夫会長)主催。 視覚障害者への理解を深める活動を行ってる同クラブが毎年、市内の小学校で実施している福祉に関する授業。講師は日本盲導犬協会島根あさひ訓練センターで盲導犬PRを担当する原水穂さんが務めた。 原さんは「全盲の人や目が見えにくい人は全国に約30万人いる。これは警察官と同じくらいの数で、そう思うと視覚障害者は身近に存在すると感じることができる」と前置きした。 目の不自由な人の行動の手段として白杖(はくじょう)を手にし点字ブロックを手掛かりに歩く、人の手引きで歩く、そして盲導犬にサポートされながら移動するの三つを挙げた。盲導犬が全国で836匹、県内で15匹が活躍していると聞いて児童は関心を寄せていた。 「盲導犬にはハーネスが付けられ、その先についた棒を持って誘導してもらう。曲がり角、段差、障害物にも対応できスピーディーで安全に移動できる」と紹介。実際に障害物に見立てたコーンなどの間をアクアと一緒に歩き、段差のある場所では盲導犬が立ち止まる様子を見せた。 末岡紗和(さより)さん(4年)は「点字ブロックの出っ張りにいろんな意味があることを知った。盲導犬の仕事ぶりにも感激した」と感想を話した。 この日は赤崎小でも同じ授業があった。また同クラブは4日におのだサンパークで実施した盲導犬募金活動で買い物客らから寄せられた浄財20万円と同クラブからの10万円の計30万円を日本盲導犬協会に寄付した。