【東海S】上位人気堅実、8枠優勢のコース 舞台相性◯のダノンレジェンド産駒ミッキーヌチバナ
意外性あるダノンレジェンド
上位人気堅調、1、2枠苦戦で8枠優勢。まずはこの2点を抑え、ここからは具体的に好走馬のデータをみていこう。 データが20レースなので、同一馬によって確率が上昇する面を踏まえつつ、種牡馬別成績を出す。着度数別ではドレフォンが【3-2-0-7】勝率25.0%、複勝率41.7%でトップ。勝利3頭はすべて違う馬なので信頼できる。このうちの1頭タイセイドレフォンが今回も出走する。改装後の京都は1、4、2、12着。前走みやこS大敗は力不足を感じさせるも、1000m通過1:01.2と淀みなく流れ、残り1000~400m12.4-12.3-12.1と途中で加速ラップが入る、先行型にはつらい競馬だった。平安S4着と重賞でもやれる。 2位ホッコータルマエ【2-1-0-12】勝率13.3%、複勝率20.0%のうち、1勝をあげたブライアンセンスが出走する。同馬はユニコーンS3着の実績をもち、昨秋、京都で2、3勝クラスを連勝中と勢いもある。連勝はJ.モレイラ騎手騎乗であり、乗り替わりは気になるところだが、デビュー以来すべて馬券圏内の安定感は強みだろう。 特筆すべきはダノンレジェンド【1-2-0-1】勝率25.0%、複勝率75.0%だ。1勝は登録があるミッキーヌチバナだが、2着2回は別の馬で、好走はバラバラだ。上記、蹴上特別2着シンヨモギネスもダノンレジェンド産駒だった。現役時代はダート短距離を主戦場としたダノンレジェンドだが、産駒はダート中距離に強く、1800mの勝率は16%を超える。今年の開幕週3日間開催の京都ダート1800mでは3頭出走し、1、3、2着と4着以下がなかった。時計がかかるダートは合う。 最後に前走距離について。1800m未満【4-4-3-59】勝率5.7%、複勝率15.7%、1800m超【1-4-3-42】勝率2.0%、複勝率16.0%に対し、1800m【15-12-14-126】勝率9.0%、複勝率24.6%と同距離組の成績がいい。血統であげたタイセイドレフォン、ブライアンセンス、ミッキーヌチバナはいずれも前走1800mだ。そのほか、ヴィクティファルス、ウィリアムバローズも同データに一致する。 ライタープロフィール 勝木 淳 競馬ライター。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリー ペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュース個人オーサーを務める。新刊『キタサンブラック伝説 王道を駆け抜けたみんなの愛馬』(星海社新書)に寄稿。
勝木淳