勝負所で“キラリ”と光る源田壮亮の力 侍に欠かせない最年長31歳は「1点」に集中【プレミア12】
プレミア12に出場する侍ジャパンは11月13日、1次ラウンドB組初戦の相手であるオーストラリアとバンテリンドームナゴヤで対戦する。 【プレミア12写真】侍ジャパンが再び世界一に挑む!宮崎-名古屋で始動、そして決戦へ 宮崎、名古屋で調整を行ってきた日本代表は、若いメンバーが中心。その中でも最年長31歳の源田壮亮は「本当に明るくて、まとまっている感じがあるので、いい感じだと思います」と、チームの雰囲気を代弁した。 国際舞台では「1点」が大きく勝敗を左右する。グループAの米国が初戦にチャンスをつくりながらも得点を奪えずにプエルトリコに1-0で敗れた試合を例に、源田は井端弘和監督と練習中に「1点取れるときに取っておきたいよね」という話をしていたという。 そんな中、チェコとの強化試合2戦目で象徴的なシーンがあった。2-0と2点リードして迎えた7回、先頭の牧秀悟が左前打で出塁すると、代走に送られた足のスペシャリスト・五十幡亮汰が二盗、三盗を成功させ、 源田は確実に二塁へゴロを転がして五十幡は本塁に生還。終盤に貴重な「1点」をもぎ取った。源田は言う。 「五十幡くんが出てくるということは、勝負所、勝負のイニングというのは僕らも感じますし、その中で何としてでも、五十幡くんをホームに還すというのを共通認識でやっていければいい」 今大会前、主軸を期待されていた村上宗隆や岡本和真がケガの影響で出場できず、一発長打だけに頼ることは難しい。取れる場面で確実に「1点」を取りにいく野球がより重要になりそうだ。 こうした姿勢を体現したのが源田であり、勝負所でその力が“キラリ”と光った。源田は「(国際大会は)初見のピッチャーの難しさもあるんですけど、(球の)見え方自体はいいので、何とか本番も打てるように頑張ります」と、冷静に決戦のときに備える。 休養日の11日には源田を中心に選手全員で決起会を開いた。日の丸の誇りを胸に、連覇へ向けて結束して勝ちにいく。 [文:別府勉]