和田康士朗、育成からレギュラーダッシュの下剋上なるか!? ロッテ育成事情
1月も下旬に差し掛かり自主トレが本格化してきた。なかでも育成選手たちは支配下登録を勝ち取るためにより一層、汗を流していることだろう。 【一覧】ロッテの育成ドラフト出身の生え抜き支配下選手 昨年の育成ドラフト会議では史上最多の57人が指名を受けた。全選手にチャンスはあるものの支配下登録枠(70人)があるため、全員が支配下登録されることは現実的にありえない。そもそも現在在籍している支配下登録選手のなかで、生え抜きの育成ドラフト出身者はどれくらい在籍しているのだろうか。 ロッテは投手、野手ともに育成ドラフトで指名した選手が主力に成長している。投手では西野 勇士投手(新湊出身)がその筆頭格になる。 西野は2012年のシーズン後に支配下登録されると、2013年には先発ローテーションに入る9勝をマーク。翌年からは守護神に配置転換されると3年連続で20セーブを挙げた。 その後はやや停滞するも、昨シーズンは再び先発として18試合に登板し8勝5敗、防御率2.69の成績を残し、復活を遂げた。今シーズンも先発ローテーションの一角として期待がかかっている。 その他にも森 遼大朗投手(都城商出身)と、本前 郁也投手(札幌光星出身)が昨シーズン1軍で登板した。 野手ではスピードスターの和田 康士朗外野手(小川高、都幾川倶楽部硬式野球団出身)が出世頭だ。2020年のシーズン開幕後に支配下登録されると、足を武器とし4年連続で2ケタ盗塁を記録。2021年には盗塁王も獲得した。代走での出場がメインではあるが、昨シーズンは自己最多となる113打席に立ち、打率.265、3本塁打と打撃面でも成長を見せている。 柿沼 友哉捕手(誠恵出身)は1年目のシーズン途中に支配下登録されると、控え捕手として通算195試合に出場。出場機会は多くないものの、2020年9月には澤村 拓一投手(佐野日大出身)とともに最優秀バッテリー賞を受賞した。 その他の野手では植田 将太捕手(慶應義塾出身)と山本 大斗外野手(開星出身)も育成ドラフトから支配下登録を勝ち取っている。