ニューイヤー駅伝7区で区間賞に輝いた旭化成・市田孝

◇第68回全日本実業団対抗駅伝（ニューイヤー駅伝／1月1日、群馬県庁発着・7区間100km） ニューイヤー駅伝 総合成績＆区間賞をチェック！ ニューイヤー駅伝が行われ、トヨタ自動車が4時間49分02秒で8年ぶりの優勝を果たした。 3位に入ったのが旭化成。1区には19歳の高卒ルーキー・長嶋幸宝が入った。10000mで27分台を持つ期待のホープだが、9km過ぎに転倒。「後ろの選手に脚が引っかかってつまづいて、また脚が絡まって転倒しました」と言う。左膝を打撲し、出血もあった。「動き始めた時は痛みで、走れるのかなと絶望しました」。しかし、そこから「リズムを少しずつ上げて」挽回。「根性見せて」13位で中継した。 3区ではエースの相澤晃が登場。前にいるHondaの伊藤達彦に追いつくと、箱根駅伝を再来となる並走に。「そう見えるだろうなと思って、なるべく早く追いつこうと思いました」とにっこり。最後は突き放され「箱根の借りを返されました」と言うが、「日本選手権（10000m）から時間がなくて不安も大きかったですが、トータルで考えて前半は抑えめに入りました。区間3位で収められた」と納得の表情を浮かべる。 井川龍人もインターナショナル区間で1つ順位を下げるにとどめる力走。葛西潤が区間2位、市田孝が強烈な向かい風を突いて区間賞の活躍を見せ、2年ぶりトップ3返り咲き。 「日本人だけで、しかも1区でアクシデントがあっての3位。収穫が多かったと思います」と相澤。来年は5年ぶり王座奪還へ、さらに勢いを増していきそうだ。