「今ちょっといいですか?」を上司への相談に使うのは“微妙”な理由とは?仕事での「相談フレーズ」NG例を紹介
相談したいとき、いきなり相談をもちかけていませんか? 運悪く相手が忙しいときだったら、「後にして!」と言われてしまうこともあるでしょう。 そんな状況を避けるためには、相手の都合を慮るひとことが重要です。新著『仕事で悩まない人の相談力』では、誰も教えてくれなかった、具体的で、かんたんな相談の方法が紹介されています。 同書より一部を抜粋し、3回にわたってお届けします。 前回記事:『相談できない人が陥る「行き詰まり」パターン5つ』
■相手が答えやすいフレーズに言い換える 相談するときに大事なのが、言葉の選び方。どんな言葉を使うかによって、相手が受ける印象はがらりと変わります。 漠然とした表現で何を求めているのかわからなかったり、ちょっとネガティブだったりすると、相手はいい印象を抱いてくれません。そうすると、「後にしてくれる?」と邪険に扱われたり、適当にアドバイスされたりして終わり、ということになりかねません。 逆に、相手に「この人の力になってあげたい」「サポートしてあげたい」と思ってもらえたら、相談は成功です。望んでいる以上のサポートや、意外な情報をもらえるかもしれません。
相手に「答えたい」と思ってもらうためのポイントは、以下の3つです。 ・相手をリスペクトすることを忘れない ・誰のことも否定しない ・よりよい未来をイメージする言葉を使う 相談とは、人を動かすことでもあります。 そして人を動かすには、相手をリスペクトし、周囲の人たちを大切にし、みんなでよりよい未来を作っていきたいという思いをもち、それを言葉で表現すること。それができると、あなたは、「応援したい」「力になりたい」と思ってもらえる人になります。
では、そんな人になるための言葉選びの具体例を紹介していきます。ぜひ自分の状況に合わせて、アレンジして使ってみてください。 ■相手へのリスペクトを表現する 相談フレーズ① どうしたらいいですか? ↓ 先輩はどう対応したんですか? 仕事でつまずいたとき、「どうしたらいいですか?」とつい聞いてしまいがち。 でも、そう聞かれた側は、「自分で考えもしないで安易に人に答えを求めている」と受け取ってしまいます。仕事に真摯に向き合っていないだけでなく、相手の知識や考えを安易にもらおうとしているという印象をもたれかねません。そして返ってくるのは、「自分で考えなさい」という厳しい言葉。