犠牲23万人のインド洋大津波から20年、最大の被災地インドネシアで涙とともに追悼
【バンダアチェ(インドネシア・スマトラ島北部)=作田総輝】約23万人が犠牲になった2004年のインド洋大津波から26日で、20年となった。最大の被害が出たインドネシア・アチェ州の州都バンダアチェなど各地で追悼式典が開かれ、遺族らが犠牲者に祈りをささげた。 【図】スマトラ島沖地震・インド洋大津波による各国の死者・行方不明者数
インドネシアでは計約16万7000人が死亡・行方不明となった。スマトラ島北部のバンダアチェの式典は中心部のモスク(イスラム教礼拝所)で行われた。涙を拭いながら犠牲者を悼む出席者もいた。
津波で両親ときょうだい6人を失ったというシャフリザルさん(37)は「家族やアチェの人々のことを忘れないという思いでここに来た」と話した。
インド洋大津波は04年12月26日、スマトラ島沖で起きたマグニチュード(M)9・1の地震によって発生した。インドネシアのほか、タイ、インド、アフリカ東部ソマリアなど広範な地域に大きな被害をもたらした。