「2匹とも連れてきて!」リリース寸前だった兄猫を救った一言 妹は早々に譲渡…新しい家族を待ち続ける日々
蓮くんは2024年の春、子猫の時にTNR活動を通じてNPO法人「ねこけん」にやって来た猫です。蓮くんと一緒に連れてこられたのは妹猫。妹は人懐っこい猫でしたが、人に慣れていなかった蓮くんはリリースされる運命にありました。 【写真】キャットタワーで眠る姿を下から見ると…でっぷりとこの貫禄です しかし、「ねこけん」の代表がその話を聞き、迷わず「2匹とも連れてきて!」と、蓮くんも保護することになりました。ただ、妹猫はすぐに新しい家族に迎えられましたが、人慣れしない蓮くんは、新しい生活に馴染むための時間が必要でした。 ■いつの日か家族が現れる日を夢見て 蓮くんは預かりボランティアの家で元気に過ごしていました。ボランティアたちは「いつかきっと慣れてくれる」「いつか必ず、優しい家族が現れる」と信じ続けていました。しかし、蓮くんは子猫の時期を過ぎ、大人猫としての風格が漂う貫禄たっぷりの猫に。 「ねこけん」では、多数の猫を保護する際、たとえその中に人慣れしていない子がいても、きょうだい一緒に保護することを大切にしています。譲渡の際には、その猫たちの性格に応じて「1頭でもOK」という場合や、「きょうだい一緒に」という場合があります。 妹猫は1匹でも大丈夫な性格だったため、蓮くんだけが今も保護猫として生活を送っています。他の保護猫たちと一緒に元気いっぱい遊び、腕白な日々を楽しんでいる蓮くんですが、ボランティアたちは「蓮くんを本当に愛してくれる家族と出会える日」を夢見続けているそうです。 (まいどなニュース特約・渡辺 陽)
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