アルピーヌの名を冠した新グレード設定 ルノー初のSUVクーペ、アルカナがマイナーチェンジ
フロント・マスクを刷新するなどの変更も実施
ルノー初のSUVクーペ、「アルカナ」がマイナーチェンジを実施し、2024年10月9日に発売された。 【写真35枚】マイナーチェンジでフロントまわりのデザインを刷新したほか、アルピーヌの名を冠した新グレードを設定したルノー初のSUVクーペ、「アルカナ」の詳細画像をチェック ◆ルノーらしいデザインや走り 輸入車のCセグメントSUVで比較的手が届きやすい価格帯に設定されていながら、ルノーらしいデザインや走りの良さが魅力。大人4人でも実用になるキャビンと奥行きのあるラゲッジも美点だ。さらに、ルノー独自のフルハイブリッド・システムである「E-TECH」モデルは、輸入車トップクラスのWLTCモード22.8km/リッターという優れた燃費性能を有する。 ◆アルピーヌのエッセンスを採り入れる 今回の改良では、同じルノー・グループのスポーツ・モデル・ブランドの「アルピーヌ」の名を冠した新グレード、「エスプリ・アルピーヌ」を設定。アルピーヌの特徴であるスポーツ・プレミアム・フレンチタッチのエッセンスを採り入れることでスポーツ・シックな個性を強調したモデルだ。なお、日本ではシックというと、どちらかというと落ち着いたイメージを抱く人が多いと思うが、フランスでは、スポーツとシックは比較的近いイメージだという。 外観は、フロントまわりのリニューアルが大きな変更点。ルノー・エンブレムが従来の3Dからレーダーを内蔵した2Dの新しいデザインに変わるとともに、ハーフ・ダイヤモンド・シェイプの新グリルの採用により立体感を醸し出している。 リアまわりは、新エンブレムをはじめ、ブラックの「ARKANA」ロゴ、ブラック・エグゾーストフィニッシャー、クリアレンズのテールライトなどにより引き締まった印象を付加した。そのほか、室内に明るさと開放感をもたらすにパノラミックルーフがオプションで新設定している。 ◆縦置き大型ディスプレイを採用 インテリアで目を惹くのは、インパネ中央に置かれた新デザインの「マルチメディア EASY LINK」。タッチ式のスクリーンを9.3インチに拡大するとともに縦型に変更することで操作性と視認性を向上。これまでどおり、スマートフォン用ミラーリング機能により「Apple CarPlay」、「Android Auto」も利用できる。 また、シート表皮を本革からレザーフリー素材の「TEPレザー」に変更。フロント・シートには、アルピーヌのロゴとブルーステッチが、ステアリング・ホイールとドア・パネルにはトリコロールのステッチが施され、フランス車らしい雰囲気も味わえる。そのほか、360度カメラ・サイドビュー機能やアルピーヌのロゴが入ったキッキング・プレートも備わる。 ◆2つのハイブリッドから選べる パワートレインは従来型同様、「E-TECH」フル・ハイブリッドとマイルド・ハイブリッドの2機種。.6リッター直4に2つのモーターとドグ・クラッチを用いた4×2段自動MTの変速機を組み合わせたフル・ハイブリッド、1.3リッター直4ターボにデュアルクラッチ式7段自動MTと1モーターを持つマイルド・ハイブリッドともに、大きな変更はなく、カタログに記された出力値も変わらない。 シャシーはタイヤ・サイズが全車18インチから19インチにインチアップされているが、サスペンションに変更はないという。 ◆ブラック・ルーフの2トーン ボディ・カラーは、「ノワール・メタルM」(ブラック)、「ブラン・ペルレM」(ホワイト)、「グリ・メタルM」(ガンメタ)、「ブルー・ザンジバルM」(ブルー)、「ルージュ・フラム M」(レッド)の5色で、ルーフはすべてノワール・メタルM(ブラック)となる(Mはメタリック。ブラン・ぺルレM、グリ・メタルM、ブルー・ザンジバルM、ルージュ・フラムMは5万9000 円高)。 E-TECHのフル・ハイブリッド、マイルド・ハイブリッドともにエスプリ・アルピーヌのモノグレードで、価格は、フル・ハイブリッドが499万円、マイルド・ハイブリッドが459万円となっている。 文=塚田勝弘 (ENGINE WEBオリジナル)
ENGINE編集部