<薬屋のひとりごと>新たな淑妃・楼蘭妃を交えた“妃教育”の講師に猫猫が抜擢! 声優未発表、謎多き楼蘭妃への注目も集まる
日向夏のライトノベルをアニメ化した「薬屋のひとりごと」(毎週土曜深夜0:55-1:25、日本テレビ系/ABEMA・ディズニープラス・Huluほかにて配信)の第14話が1月13日に放送された。今回から新たに登場した淑妃・楼蘭妃の謎に満ちたキャラクターに視聴者の注目が集まっている。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】猫猫(CV.悠木碧)による妃教育を、盗み聞きしようとする壬氏(CV.大塚剛央) ■「薬屋のひとりごと」とは 同作は、日向夏の小説を原作とする後宮謎解きエンターテインメント。小説は「ヒーロー文庫」(イマジカインフォス)より刊行中で、「ビッグガンガン」(スクウェア・エニックス)および「サンデーGX」(小学館)でのコミカライズも展開されており、シリーズ累計2400万部を突破。中世の東洋を舞台に、「毒見役」の少女・猫猫が宮中で起こるさまざまな難事件を次々に解決する姿を描く。 TVアニメは長沼範裕監督(「魔法使いの嫁」や「劇場版 弱虫ペダル(2015)」など)のもと、TOHO animation STUDIOとOLM(「オッドタクシー」や「古見さんは、コミュ症です。」など)がタッグを組みアニメーション制作を担当。CVは猫猫役を悠木碧、壬氏役を大塚剛央が務める。 ■一言も喋らない新たな淑妃が登場! 壬氏に身請けされ、再び宮廷に戻ってきた猫猫。外廷にある壬氏の部屋付きの下女となった彼女に新たな仕事が舞い込む。それは、新たに後宮入りした楼蘭妃を交えて行われる妃教育の講師だった。 一介の下女である猫猫が教育係に任命されたのは、玉葉妃(CV:種崎敦美)と梨花妃(CV:石川由依)の推薦があったため。玉葉妃に関しては面白がっているところもあるが、2人とも猫猫のことを信頼しているのだろう。 妃教育とはいえ、内容はいかに帝の御通りをよくするかであり、いわば床での振る舞いを身につける場。猫猫は花街で生まれ育ったため、そのあたりの知識に詳しく、かつてアドバイスを受けた梨花妃の元に帝が通いつめた実績を持つ。 ゆえに今回の講義は男子禁制で、猫猫と4人の上級妃、そしてそれぞれの侍女頭だけで行われた。猫猫の講義に対して面白がるものがいれば、顔を赤らめるもの、気絶寸前のものなど、反応は様々。 しかし、肝心の楼蘭妃は全くもって顔色を変えない。阿多妃(CV:甲斐田裕子)に代わり、新たな淑妃として迎えられた楼蘭妃。阿多妃もクールで騒がしいタイプではなかったが、楼蘭妃に至っては、初登場にもかかわらず最後まで口を開くことがなかった。未だ声優も発表されておらず、その存在は謎に満ちている。猫猫は「後宮のバランスが崩れることはなさそうだ」と踏むが、果たして……。 ■食料庫の爆発はタバコの不始末か 役目を無事に終え、ひとまず安心した猫猫は報酬を楽しみにしながら眠りにつく。すると、どこからともなく聞こえてくる爆発音。翌日、薬草集めで外廷をうろついていた猫猫は、なにやら他の武官と話し込んでいる李白(CV:赤羽根健治)と遭遇する。猫猫が李白と顔を合わせるのは里帰りの時以来。そのため、彼は猫猫が外廷勤務になったことはおろか、一度解雇されたことも知らなかった。 あの時よりも出世したとみられる李白が何をしていたかというと、夜中に起きたボヤ騒ぎの後処理。しかし、ただボヤというより、状況から見るに爆発に近いものだったようだ。火付けの疑いもある現場は食料庫。そこでキセルを見つけた猫猫は、李白に集めさせた材料で木箱を作ると、中に小麦粉を入れて火をつける。それは、爆発時の状況を再現する実証実験だった。 小麦粉に引火した瞬間、木箱は爆発。小麦粉やそばといった粉は燃えやすく、空中に舞うと火がつくこともあるという。猫猫はそれを知らない倉庫番が小麦粉の充満する倉庫内でタバコを吸ったことで今回の爆発が起きたと結論づけた。 自分も、緑青館で間借りしていた部屋を吹っ飛ばしたことがあるという猫猫。妃教育もそうだが、猫猫はまだ若いのにやたら経験値と聞きかじりの知識が豊富。だからこそ、色んな厄介ごとに巻き込まれる。羅漢(CV:桐本拓哉)と呼ばれる軍官が何やら倉庫で例のキセルを前に考え込んでいたこともあり、今回の爆発もただのタバコの不始末ではなさそうだ。 前回から存在感を表す彼が、今後どうストーリーに絡んでくるのかが気になるところ。視聴者からも「現場検証から粉塵爆発と特定し犯人像まで目星をつけるとは...久々に猫猫の推理が聞けるのかな?」「小麦粉爆発事件はまだまだ裏がありそう。象牙のキセルは新たに入内した楼蘭妃と繋がってくるのかな?」「新・淑妃の楼蘭妃、そういえば一言も喋ってない…? 何か事情があるんだろうけど、一体どんな事情があるのやら」「意味深な片眼鏡のおっさん羅漢がどう関わってくるのか楽しみ」といった疑問や期待の声が挙がっている。 ※種崎敦美の崎は、正しくは「たつさき」 ◆文=苫とり子