釧路阿寒のタンチョウ観察センター来年3月末に閉館
北海道釧路市阿寒町の阿寒国際ツルセンター「グルス」(河瀬幸館長、上阿寒23線)の分館「タンチョウ観察センター」が、老朽化により来年3月末で閉館する。河瀬館長は歴史を共有する写真展を企画しており、同施設にまつわる写真を募集している。 同施設は1977年に開設。2階の観察スペースから給餌場が広く見渡せることもあり、タンチョウの姿を撮影しに来た愛好家や観光客たちが暖を取り、交流する場として活用されてきたが、老朽化が著しく惜しまれながらも閉館が決まった。 閉館に当たり、感謝の気持ちを込めて同施設が刻んできた歴史を写真で振り返ってもらいたいとの思いから、河瀬館長が写真展を企画。建物や塀などが写った風景、松林やニオが映り込んでいるなど、開設当初の様子が分かる写真を持っている人に提供を呼び掛けている。 河瀬館長は「50年近くタンチョウファンを迎え入れ、交流の場として愛された施設がなくなるのは寂しいが仕方がない」とし、「新たな態勢に向けて進むとともに、施設の思い出を皆さんと共有して懐かしめたら」と話している。 募集は31日までで、写真やフィルムはグルスまで郵送するか、データはメールaicc_grus@yahoo.co.jpで受け付ける。写真展は来年2月10日のタンチョウ感謝祭に合わせて実施を予定。問い合わせはグルス0154(66)4011へ。
釧路新聞