BE:FIRSTのJUNONが『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』の夢見る力と仲間との絆に共鳴!「世界中の全員が敵になったとしても、7人の絆は崩れない」
児童文学作家ロアルド・ダールの名作「チャーリーとチョコレート工場」で有名な工場長、ウィリー・ウォンカの若き日の物語を描くファンタジー『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』が公開中だ。主人公のウォンカが、亡き母と約束した「世界一のチョコレート店を作る」という夢を叶えるために奮闘する本作。破竹の勢いで次々と新たな扉を開いている7人組ダンス&ボーカルグループ、BE:FIRSTのJUNONに映画を鑑賞してもらうと、「夢を持つことは、一歩でも前に進む原動力になると思っています」と劇中で描かれるウォンカの姿に共鳴したことを告白。JUNONが本作に惹かれた点を明かすと共に、夢を叶える秘訣やメンバーに寄せる特別な想い、これから目指す道のりまでを語った。 ■「魔法の世界って、やっぱりワクワクする」 【写真を見る】ウォンカチョコを食べようとする、キュートなJUNONを撮り下ろし! 「ハリー・ポッター」シリーズを大ヒットに導いたデイビッド・ヘイマンがプロデューサーを務め、「パディントン」シリーズのポール・キングが監督と脚本を担った本作。ハリウッドを牽引する若きスターであるティモシー・シャラメがウォンカをみずみずしく演じ、美しい歌声とダンスも披露している。 ウォンカが、亡き母との約束を叶えるために、一流のチョコレート職人が集まる町へとやってくることから物語は始まる。チョコレート職人であり、魔術師、発明家でもあるウォンカが作る自慢のチョコレートは、世界一おいしくて、ひと口食べると幸せな気分になる“魔法のチョコレート”だ。ウォンカの手からカラフルでキュートな“魔法のチョコレート”が続々と飛びだす場面に、「ワクワクした」と目を輝かせるJUNON。実は「ハリー・ポッター」シリーズが大好きで、魔法にも強い憧れを抱いているのだとか。 「『ハリー・ポッター』シリーズは小学生のころから大好きで、中学校に入学する前には、ホグワーツ魔法魔術学校から手紙が届かないかな…と思っていたくらい。公園で木の棒を拾って杖の代わりにしてみたり、ノートに呪文を書いて覚えたりしていました。暗記力をそんなことに使ってしまった!」と笑いながら、「本作を観ても、魔法ってやっぱりワクワクするなと思うシーンがたくさんありました。ウォンカが出したお店には、『ハリー・ポッター』のジョージとフレッドが開業した専門店のような雰囲気があって。僕たちが生きる日常とは離れた、夢がいっぱい詰まった場所といった感じでしたよね。 “魔法のチョコレート”を食べて驚いている人たちの表情からは、『ハリー・ポッターと賢者の石』でハリーが初めて魔法の世界を目にしていく瞬間を思い出したりもしました」と魔法がもたらす興奮をたっぷりと味わったそう。 ウォンカは、空を飛べたり、勇気が湧いてきたり、髪がフサフサになったりと、ハッピーな魔法を込めたチョコレートをたくさん作りだしていく。“魔法のチョコレート”を手に入れることができるとするならば、どのようなチョコレートがほしいだろうか。するとJUNONは「緊張しないチョコレートや、人見知りをしないチョコレートもいいですね。この仕事をしていると、初めての人と出会うことがすごく多いんですが、人見知りで静かにしていると、第一印象で無愛想だと思われてしまうかも…。人見知りしないチョコがあったらうれしいな」とにっこり。さらにグループのメンバーに“魔法のチョコレート”をプレゼントできるとしたら、「SOTAとRYUHEIに、片付けをする気持ちになるようなチョコをあげたい。RYUHEIのものだと思われるものが、あちこちに散らばっていたりする。SOTAに関しては、自分のものなのに自分のバッグにしまわないで、人のバッグの上に置いたりするんです(笑)」と楽しそうに目尻を下げる。 ■「歌で伝えられるものはたくさんある。ウォンカの歌を聴いて、改めてそう感じました」 “魔法のチョコレート”で町の人々を虜にしたウォンカは、その才能に嫉妬するチョコレート組合の3人組や、チョコを盗むオレンジ色の紳士、ウンパルンパからあらゆる妨害に遭いながらも、なんとか夢を叶えようと奮闘していく。 JUNONは、ウォンカの輝きを体現したシャラメの演技にも魅了されたそうで「シャラメの作品は『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』も映画館で観ていましたが、その時とはまたまったく違う彼の姿を目にすることができました。役に溶け込むのが上手で、どのような作品でもその世界に生きる人になっていますよね」と切りだし、「ウォンカは、応援したくなるような魅力を持った主人公。夢を叶えようとする純粋さを持っていて、どんなにそれを邪魔されようとネガティブにはならない。僕もわりとポジティブなほうですが、時には考え込んでしまうこともあって。ウォンカの姿には憧れる部分もあります。シャラメのまっすぐな瞳から、ウォンカの魅力をたくさん感じることができました」と称える。 またスクリーンでは初披露となったシャラメの歌やダンスにも惚れ込み、「シャラメの歌声は、ものすごくきれいでした」と感心しきり。「劇中の楽曲もステキで、本作の世界観やそのシーンの情景、キャラクターの心情にぴったりと寄り添ったものばかりでした。セリフだけではなく、歌や音楽を通してストーリーが語られるという点もすごくいいなと思って。僕たちも音楽をやるうえで、“伝えること”、“届けること”というのはとても意識しています。本作を観ていると、歌や音楽で伝えられるものはたくさんあるなと改めて感じて、表現としても学ぶところがありました」と刺激も受けた様子だ。 ■「夢を持つことは、一歩でも、前に進む原動力になるもの」 年末の「NHK紅白歌合戦」への2年連続出場や、来年は初のドーム公演「BE:FIRST LIVE in DOME 2024 “Mainstream - Masterplan”」も決定するなど、2021年のデビュー以降、BE:FIRSTは次々と夢を叶え続けている。劇中でウォンカは、母親の「夢見ることからすべては始まる」という言葉を支えに前進していくが、JUNONはこのひと言に大いに共鳴したと打ち明ける。 「僕は親がバンドマンだったこともあり、小さなころから音楽に触れる環境にいて、ライブにもたくさん通っていました。中学生のころは『AAA』さんが大好きで」とグループのプロデューサーでもあるSKY-HIの所属するグループの大ファンだったそうで、「当時の『AAA』さんは、男女7人組でした。そこで僕はなぜなのかわからないけれど、ふと『いつか7人組ボーイズグループをやりたいな』と思っていたんです。不思議なことにいま、7人組ボーイズグループを結成することができている。夢って叶うものなんですね」としみじみ。「自分がなにをしたいのかわからなくなる時期もありました。『やっぱり僕はアーティストになりたいんだ』と心に決めた時点で、『オーディションを受けてみよう』と動きだすことができた。どんな些細なことでも、目標を立てたり、夢を持つことってすごく大事なことなんだなと。一歩でも、前に進む原動力になるものだなと感じています」とすべての物事が動きだすきっかけは、夢を持つことだったと語る。 夢を叶えていく過程では、もちろん不安や怖れを覚えることもあると続ける。「例えばオーディションを思い返してみても、もし人と比べてしまったりしたとしたら、焦ったり不安になったりするものですよね。実は僕、受験生のころに夏休み前までは自分のほうがテストの点が高かったのに、夏休み明けに周囲にいっきに追い抜かれた…とめちゃくちゃ焦ったことがあって(苦笑)。そういった経験があったからか、オーディションでは邪念を払うようにしていました。『ダメだったらどうしよう…』と不安に思ったり、誰かと比べるよりは、練習をしたほうが絶対にいい。自分のやれることをやろうと練習に打ち込んだり、とにかく無我夢中でした」と回想するように、夢を叶えるうえで欠かせなかったのはガムシャラな努力だ。 ■「僕らをつなげているのは、“音楽を好きだ”という想い」 そしてJUNONは、本作においてウォンカが仲間を得ていく展開も「自分たちとリンクした」という。チョコレートの町でいろいろな壁にぶち当たるウォンカだが、ひとりぼっちの少女ヌードルをはじめ、一風変わった町の住人たちと出会う。彼らはそれぞれの特技や特性を活用しながらウォンカを助けていくなど、心強い味方になっていく。「ウォンカは最初、妨害してくる人たちに対して1人で戦っていましたが、次第に仲間を得て、1人ではできなかったことを成し遂げていきますよね。それは自分たちにも、とても当てはまるなと思いました。僕たちもメンバーそれぞれに尖った個性があって、その7人が集まって『BE:FIRST』というチーム力を築いています」と重ね合わせながら、「僕たちの強みは、やっぱり仲がよいところかなと思います」とキッパリ。 「もしも世界中の全員が敵になったとしても、この7人の絆は崩れないと思える。そういったチーム力は、絶対にパフォーマンスにも表れていると思います。普段からいろいろな話をしているので、まったく打ち合わせをしていなかったことをやったとしても、メンバーでバシッとそろうことがよくあって。あとで映像を観て『うわ、すごいな。そろっている!』と思う時もあります。ライブの最中にも、横を見ると同じ方向を向いているメンバーがいるなと思って、うれしいな、仲間だなと感じたりして」と照れながら、「この年齢になってから仲間ができるなんて思ってもみませんでした。しかも年齢も、バラバラですから。本当にありがたい限りです」と奇跡のような出会いに感謝。「ウォンカと仲間たちが、ウォンカのチョコレートへの想いや、彼が作るチョコレートでつながっているとすると、僕らをつなげているのは、“音楽を好きだ”という想い。僕自身、音楽の奥深さを知っていくうちに、どんどん音楽が好きだという気持ちが大きくなっています。僕たちにとって、音楽は本当に大切なもの。その想いさえあれば、これからも絶対に前に進んでいけるんじゃないかなと思っています」と自信と誇りをにじませる。 強固な絆を育んできた彼らの、今後の夢も気になるところだ。「ドーム公演は大きな夢でした。また昨年はホールツアーをやらせていただき、全国の人に会うことができました。でも、まだ応援してくれる方の全員に会えたわけではない。海外で応援してくださっている方もいらっしゃるので、世界にも目を向けながら、僕たちの音楽を発信していけたらうれしいです。そういった意味では、ステージの大きさというよりも、自分たちの音楽をいかに広げられるか、どのように届けられるかを考えていくことが、これからの目標です」とまっすぐな瞳で未来を見つめ、「個人的には、とにかくいろいろなことをやってみたいですね。本作を観ていると音楽の“伝える力”を感じて、ミュージカルも魅力的だな、やってみたいなと刺激を受けました。歌って、培ってきたものがすべて反映されていくものだと思うので、とにかくいろいろな経験を積んで、それが最終的にグループの力になったらいいなと思っています」と笑顔。「いつまでも忘れたくないのは、周囲の方々への感謝。どうしても表に立っているのは僕たちなのでそこに注目が集まりますが、その場所に立つまでには必ず裏で支えてくれている人がいます。きちんとその感謝を伝えていきたい」と柔らかな微笑みを絶やさないJUNONからは、どんな質問にも情熱と心のこもった言葉が返ってくる。 本作を通して、自身のこれまでを振り返り、たくさんの刺激ももらったというJUNON。「仲間と助け合って夢に向かって進んでいくウォンカを見ていると、やっぱり元気や勇気をもらえますよね。魔法の世界に飛び込むことで、異世界感を味わってリフレッシュもできますから」と清々しく語り、「SHUNTOは『チャーリーとチョコレート工場』が好きなので、ぜひ観てほしいです。この映画を観ると、チョコレートが食べたくなりますよね。実際、僕は観終わったあとにチョコを食べました(笑)。RYUHEIは甘いものが大好きなスイーツ男子なんですが、いまちょっとスイーツを節制しているようで。この映画を観たら、チョコが食べたくなって困っちゃうかな?」とメンバーを頭に思い浮かべながらお茶目な素顔をのぞかせていた。 取材・文/成田おり枝
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