ドイツやオーストリアの動物園がウクライナの動物園を支援
ロシアによる軍事侵攻が続き、深刻なエサ不足に陥っているウクライナのキーウ動物園に2月9日、餌などの支援物資が届いた。 オーストリアのシェーンブルン動物園とインスブルック・アルペン動物園の協力の下、キリンやゾウ、サイ、鳥類などさまざまな動物のドライフード25トン以上と移動式X線装置を積んだトラック2台が、ドイツのベルリン動物園から到着した。 シェーンブルン動物園のシュテファン・ヘリング・ハーゲンベック園長は、「この支援を行うことは、私たちにとって非常に重要でした。動物園のコミュニティは、できる限り互いを支援し合います」と語り、動物園同志による団結力の重要性を強調した。 アルペン動物園のアンドレ・シュタッドラー園長は、72000ユーロ(約1160万円)相当の支援物資の輸送は、ベルリンにおける連携と惜しみない寄付より可能となったと述べた。 戦争により困難な状況にもかかわらず、キーウ動物園のスタッフは飼育している4000頭の動物の世話に専念しており、しばしば交戦地域から新しい動物を受け入れている。 キーウ動物園の園長であるキリロ・トランティン氏は、動物園の運営を維持する上での救援物資と寄付の緊急性を強調した。 シェーンブルン動物園、アルペン動物園、ベルリン動物園の共同プロジェクトにより、過去2年間に7度の支援物資がキーウ動物園に届けられた。 ベルリン動物園とティアパーク動物園のアンドレアス・キニエリム園長は、今回の協力に感謝の意を表し、「私たちは、この困難な時期に仲間を支援する義務があると感じています。今回、シェーンブルン動物園とアルペン動物園とともに、私たちの意思を表明できたことを嬉しく思います」と話した。 (ウクライナ、キーウ、2月14日、映像:StringersHub/アフロ)