シマフクロウのひな誕生 釧路市動物園、4年ぶり2羽ふ化
北海道の釧路市動物園(鈴木貴博園長)は12日、シマフクロウのラライ(雌、2006年生まれ)とフラト(雄、07年生まれ)の間に2羽のひなが生まれたと発表した。同園では30、31羽目のひなで、同つがいにとっては20年以来4年ぶり5回目のふ化で6、7羽目となった。 同園によると産卵は、今年2月22日と同26日。1羽目は今月1日、2羽目は同2日にふ化を確認した。ラライとフラトは野生保護個体で10年に来園。つがいで飼育され16年の初産卵から21年まで6回産卵し、これまで5羽がふ化している。同園は1994年、初めてふ化に成功。人工ふ化を含め23回、29個がふ化し、現在まで12羽が同園などで飼育されている。 現在、ひなは主にラライから餌をもらいながら順調に生育中。2羽で体を寄せ合い時折転がるなど元気な様子を見せている。 同つがいとひなは、非公開ケージで飼育しているため、一般来園者が見ることはできず、展示するかは未定。同園によると生後50~60日ほどで親鳥とほぼ同じ大きさになり巣立ちを迎える。
釧路新聞