永瀬廉&松田元太、『東京タワー』親友役で“相乗効果”を実感「お互いの良さが引き出せた」
■永瀬&松田、『東京タワー』出演前後で心境に変化「いろんな意味でモチベーションを与えてくれた」
――2人ではお芝居の話とかは特にすることがなかったとのことですが、撮影を通して、お互いの芝居や俳優としての姿勢に刺激や影響を受けたことはありましたか。 松田:現場で自分が演じているシーンが終わった後、そのモニターチェックをすぐにして監督と話し合って『これはこういう感じだけど、どう表現したらいいですか』と監督の意見を聞き、もう1回撮った時、ちゃんと実演する。その向き合い方は本当にストイック。でも休憩の時は、ほわんとして、ギャップもあって、オンとオフの切り替えもできる。1個1個100パーセント以上のパワーですべて演じていたので、透もすごく好きですけど、永瀬廉という人もすごくリスペクトできてすてきだなと…好きになっちゃいました。恋ですね! 永瀬:元太の耕二のリアルさ、『こういう大学生いるよな』と、すごく魅力的に演じてくれて、元太にしかできない耕二っていうものをやってくれた気がする。そういう耕二とあいまった時の透、お互いの良さが引き出せたなと思いますね。耕二と透の対比というか、元太が演じる耕二がこういう感じだからこそ透もよく見えたり、透がこういう感じだからこそ耕二もよく見えたり…そういう相乗効果は芝居中や放送を見ていても感じました。 ――永瀬さんは板谷さんと江國香織さんとの鼎談(ていだん)で、「嫌な言葉ではないけど透からしたら心をえぐられるセリフ」があるとおっしゃっていましたが、どのことだったのでしょうか。 永瀬:「私はあなたの未来に嫉妬しているのよ」っていうセリフですね。決して他者を傷つけるような言葉ではないけど、詩史と透の関係性から見て詩史さんにその言葉を言われることの透への残酷さは『本当になんでそういうこと言うの?』っていう気持ちになる。透にとっては傷つくには十分鋭い言葉だなという風に感じましたね。 ――最終回の注目ポイントを教えてください。 永瀬:それぞれが転機を迎えている、それぞれの関係性がどう変わっていくか。8話では透からの申し出、告白に対して詩史さんがなんと返事をするか。 松田:耕二はもうMEGUMIさんに…あ、喜美子に(笑) 永瀬:合っているけどね(笑) 松田:喜美子さんに対しての好きという気持ちが本気になっていく。直接ちゃんと伝えて、それを受けた貴美子さんも、どう受け入れて、なんというか揉み砕いていくか…。「噛み砕いていく」か!(笑)。噛み砕いていくか。ハラハラドキドキがすごく、もう詰まりに詰まっていて、もう詰まりに詰まってます! 永瀬:8話まで、透と耕二は本当にいろんなことを経験して、いろんな気持ちをもらって、いろんな感情になって、そのうえで9話の前にそれぞれの気持ちを伝えて詩史さんと喜美子さんがどう応えて、それに対して透と耕二がどうなっているかが最終回で描かれているので、最終的に2人が恋を通じてどう成長したかっていうのを見届けてほしいなとは思います。 ――今回の作品への出演前後で心境に変化はありましたか。 永瀬:まさか自分が許されざる恋をテーマにした作品に出ることができると思っていなかった。自分では思ってなかったような出会いは、今回僕にとって刺激になったし、なかなか経験できる役ではないので、すごくありがたかったし、うれしかったです。自分が思っていないようなことって起きるんだな、と思うと、この仕事を経て今後も、仕事していくのが楽しみになりました。本当にたくさんの方々に見ていただけて、身近なところで反響も感じられたことはもちろん、いろんな意味でモチベーションを与えてくれた作品だったなと思いますね。 松田:いろいろ考えさせられるストーリーでもありましたし、自分が演じさせてもらった耕二も、自分なりに、前回(映画版で)演じていた(松本)潤くんとはまたこう違う“令和耕二”にできたらと、自分にしかできないものにしたい、というのがあった上で廉とこうして共演できたっていうご縁もありますし、MEGUMIさんと板谷さんも含め、たくさんの方とご縁で出会え、今後も自分が成長していきたいなって思うことが毎日ありました。またお芝居の楽しさを知ることができて、改めてTravis Japanに、あ、Travis Japan(流ちょうな発音)にお土産を持って帰ることができる松田でいたいな、と強く思いました。 最終回(第9話)は15日の午後11時から1時間SPで放送する。