100項目も暗記できる!数字の形から連想する記憶術「シェイパー・システム」
記憶はなかなか難しいものですが、今やたくさんのテクニックが存在しています。その1つが、連想法(アソシエーション)です。 つまり、覚えるのに苦労している対象と、その対象と無関係だけど、思い出しやすい概念やモノを結びつけることです。 そして、それをさらに進化させた記憶術が「シェイパーシステム」と呼ばれるものであり、これを習得すれば、最大100項目まで簡単に思い出せるようになります。
シェイパーシステムとは?
シェイパーシステムは、「How to Memorize:The Science & Art of Memorizing」の著者Erol Ozvatan氏が開発した記憶術です。 このテクニックの狙いは、2桁の数字を、連想しやすい形状に置き換えることにより、0から9までの数字を使った記憶術(ナンバーシェイプ法)と比べて、はるかに大量の連想が可能になります。 数字というのは、何かの形状に見立てることができるのです。 たとえば、0は卵、3は蝶、7はブーメランといった具合です。Ozvatan氏は、00から99までのすべての数字について、連想するイメージのリストを独自に作成しています。 よくできているリストですが、各数字に対応するイメージがピッタリかをよく確認しましょう。合わないものがある場合は、独自のイメージを設定してみてください。 大事なのは、自分にとって意味のあるイメージと連想をつくり出すことです。
実際に練習してみる
00~99まで(必ず2ケタで設定)自分にぴったりの連想を設定したら、いよいよシェイパーシステムの練習をしてみましょう。 アメリカの州を大きい順に並べた、長めのリストで練習です。以下ものでイメージをしてみましょう。 アラスカ州… 00は2つの卵。氷の上で釣りをしている人が、卵を2つ食べている。 テキサス州… 01はお皿とナイフ。テキサスの人が、お皿の上でバーベキューの肉を切っている。 カリフォルニア州… 02は白鳥。ロデオドライブ(ロサンゼルスにある高級住宅地)を歩いている白鳥。 モンタナ州… 03はウサギ。氷河を眺めているウサギ。 ニューメキシコ州… 04はまな板と大きなナイフ。ビッグフットがそれらを使って調理している。 アリゾナ州… 05は取っ手のついたランタン。灯りのついたランタンを持ってグランドキャニオンを覗き込み、すべての裂け目を照らし出そうとする人。 ネバダ州… 06はゴルフボールとクラブ。ラスベガスのトップゴルフ(ゴルフ練習場を中心とした娯楽施設)にいる人。 コロラド州… 07はメガホン。スキーをしながらメガホンに向かって叫ぶ人。 ワイオミング州… 08はビリヤードのボール。ジャクソンホールでビリヤードをしている人。 オレゴン州… 09はテニスボールとラケット。ポートランドのダウンタウンでテニスをしている人。 このように延々と続けられますが、この記憶術は、自分のイメージと、数字からの連想をしっかり定着させないとうまくいきません。 ですから、大きなリストに取りむ前に、00から99までの連想を着実にしておきましょう。 Source: Amazon, Art Of Memory, State Symbols USA
風見隆(ガリレオ)