西武一筋23年目は絵馬に「打点王」の誓い 勝負強さ健在の栗山巧「チャンスに仕事したい」NPB史上15人目の大台にはあと1本
西武の栗山巧外野手(40)が26日、埼玉県所沢市の狭山山不動寺で行われた球団の必勝祈願で「打点王」と記した絵馬を奉納した。西武一筋23年目の大ベテランは2010年の74打点が自己最多。「ちょっと大げさに書いたけど、チャンスに仕事をしたいという意気込み、具体的なイメージ」と覚悟を込めた。 ■達筆!栗山が奉納した絵馬【写真】 西武が最後に日本一となった08年は72打点でリーグ優勝に貢献。レギュラー定着後では最高の打率3割1分7厘を記録し、167安打で最多安打のタイトルに輝いた。今春のオープン戦は中村剛と交互に指名打者で出場しながらチーム最多タイの4打点。卓越した勝負強さは今も健在だ。 投打とも急激に若返りが進むチームで、16年前の日本一を知る栗山の経験は貴重な財産。この日、所沢市内で取材に応じた後藤高志オーナーも同期入団の中村剛とともに「ライオンズの宝。これからも長くやってもらい、将来に向かう歩みを彼らにリードしてもらいたい」と期待を寄せた。 通算399二塁打。NPB15人目の通算400二塁打に王手をかけてスタートするシーズンとなる。「最高の準備をして、出番があったら打点をしっかり意識して。ファンの皆さんが楽しみにしている400二塁打も早く打てるように」。静かに闘志を燃やしている。(末継智章)
西日本新聞社